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世界最大規模の芸術祭



日々のこと

先日、良い天気に誘われて、越後妻有で開催されている大地の芸術祭に出かけてきました。
3年に一度行われ、世界最大規模の国際芸術祭と言われています。

最初に向かったのは「越後妻有交流館 キナーレ」です。
美術館や温泉、カフェが併設され、休日にはイベントも行われています。

大地の芸術祭越後妻有交流館キナーレ 大地の芸術祭越後妻有交流館キナーレ

ロの字型の建物の中央には水が張られ、子供が水遊びをしていました。
ここで芸術祭のチケットの購入と検温を済ませ、いざ出発です!

まずは「もうひとつの特異点」という作品へ。
壁が取り払われた古民家の中に、無数のコードが張り巡らされています。

大地の芸術祭「もうひとつの特異点」

コードの中には人型が隠されていて、目を凝らしてみると徐々に人型が浮かび上がってきます。
写真ではわかりにくいので、ぜひ実際に見て、発見してみてください。

続いて向かったのが「光の館」です。
こちらは有名な作家のジェームズ・タレルの作品で、金沢の21世紀美術館にも「タレルの部屋」という作品があります。
建物を外から見ると荘厳な佇まいで、まるで神社や寺のような雰囲気です。

大地の芸術祭「光の館」

天井には四角形の開口があり、室内にいながら空を眺めることができます。
さらに驚いたのが、この開口は自動で屋根をかけることもでき、住宅でこんなことができたら楽しい家になるなぁ〜と思いました。

 ジェームス・タレル作「光の館」の空を切りとる開口

お風呂からは外を眺めることができ、夜にはお風呂がライトアップされるそうです。
こちらは実際に宿泊することで、初めて作品の全貌を見ることができます。
次は是非泊まって、ライトアップしたお風呂に入ってみたいです。

大地の芸術祭「光の館」のお風呂

次は「最後の教室」です。
廃校を改修した作品で、学校が雪に埋もれることで室内に光が入らないという、山間地域特有の環境に影響を受けています。中は外の光が入らない独特な空間になっていました。

暗闇の中で光る小さな電球が美しい「最後の教室」 廃校を改修した作品「最後の教室」

小さな電球が点々と吊るされ、暗闇の中でなんとも言えない美しさでした。
暗く、少し怖いような雰囲気が続きますが、幻想的な光と独特な音の組み合わせで、これまでにない体験ができる空間でした。

そのほかにも、公園に窓がポツンと置かれた作品や、綺麗なライトアップを鑑賞できる作品もあり、朝から夜まで作品を楽しむことができます!

1日かけて作品を巡っても、ほんの一部分しか見ることができないくらい作品数が多く、何度行っても楽しめる芸術祭だなと感じました。

大地の芸術祭「たくさんの失われた窓のために」 越後妻有文化ホール・十日町市中央公民館「段十ろう」

普段デスクワークでデジタル機器に囲まれ、自然に触れる機会が少なくなっていたので、1日自然の中にいたことで、とてもリラックスすることができました。

意識しないと自然に触れる機会が少ない現代ですが、住まいにも自然を感じられる空間を作ることができます。
例えば、大きなテラスや室内まで繋がる土間空間、テラスにお風呂等々。

内と外を繋ぐ大きなウッドデッキ 玄関という概念をなくした大きな土間

空を眺める露天風呂のある家

きっと日常を豊かにし、リラックスした生活を送ることができると思います。
住まいづくりの際は室内だけでなく、外構や庭などについても是非ご検討してみてはいかがでしょうか。

大地の芸術祭は11月まで開催されています。
皆さんもぜひアートと自然を体感してみてください!

 

新潟営業所 設計 横川