高田清太郎ブログ

1口100万円!大林宣彦監督による新作映画「この空の花―長岡花火物語」の出演者が決まる。



エッセイ

本当に月日が経つのは早いものである。
今年も長岡花火(8月2日・3日)まで2カ月を切った。昨年に引き続き今年も8月3日の日に「高田建築事務所と愉快な仲間達」で“ベスビアス超大型スターマイン”を打ち上げる計画である。
昨年のこの時期に打ち上げの為に長岡花火師の嘉瀬さんご家族を訪問した。住宅見学会(すまいるメッセージ)が500回目を迎えたことを記念して上げることにしたのである。それまでは一般協賛金参加型であったが、昨年は初めて見る側から上げる側に参加スタイルをシフトした。
当然気の入れ具合も違ってくる。今年も花火のコンセプトをお伝えしなければならない。お忙しいのに時間を取っていただき楽しい花火談義に花を咲かせることが出来た。
基本的には昨年の花火の素晴らしさをもう一度!でお願いすることにした。
今年のテーマは会社の本年度重点課題である「育夢創造」(はぐくむそうぞう)である。
高田建築事務所の育夢創造から生まれるエネルギーを長岡の夜空から人々に発信するものである。
そして高田建築事務所は今年で創業35周年でもある。グループ会社のタカモク(旧高田材木店)は61周年であり、不動産部門のフォレス・タカダが20周年!そして新潟営業所開設プレ20周年である。様々な記念を込めて年頭の年間計画に打ち上げを決定した。
弊社室長は子供の時分に自分の将来の職業は?と聞かれて、「花火師になりたい」と言っていたので今年も打ち合わせの最初から参加してリード役になってもらうことにした。
コンセプト説明と打ち上げのイメージの一通りの話が終わったところで嘉瀬花火師さんから“山下清画伯の絵があるけれど見るかね?”と突然切りだされた。
さかのぼること学生時代になるか東京駅のステーションビルで開催された特別展に足を運んだことを想い出した。山下画伯の絵は切り絵であり、花火は画伯のもっとも多いモチーフの一つである。そして、とても根気のいる作品作りであることを重ねて想い出していた。
その山下清画伯の作品が嘉瀬さんの手元にあった。びっくりしたが当然と言えば当然であるが。
その昔、嘉瀬さんが花火の打ち上げ準備をしている河原に山下画伯がやってきたという。風貌は後の大画伯と思えないものであったようである。嘉瀬花火師は火薬セットしている現場は危険であるから、そっけなく“危ないから向こうに行くように!”とそっけなく言ったという。話す嘉瀬さんの脳裏には大切に保管された遠い思い出の一つに変わりはなかった。
見せていただいた絵は長岡花火の絵であった。大空満面に打ち上げられる絵には懐かしさが込められている。突然に凄い出会いをさせていただいたことを感謝して今年の花火の成功を祈念した。

*長岡花火が映画になる!
大林宣彦監督の新作映画『この空の花-長岡花火物語』のシナリオが完成した。完成シナリオの前版を見せて頂いたがとても泣けるものがある。長岡の忘れてはならない歴史を後世に伝えるべく映画化でもある。
8月からクランクイン9月下旬にはクランクアップするという。そして、来年2012年夏までには劇場公開する段取りだという。
昨日、紙上でキャスティングが決まったと発表されていた。
主演女優は松雪泰子さんである。東野圭吾氏の「容疑者Xの献身」は読み終わった時にとても切なくなったことを想い出す。その映画化が行われ悲劇の主演女優が松雪泰子さんであった。
松雪さんは熊本県天草の地方紙記者で、両親が長崎原爆の被爆者二世役(玲子)を演じる。
玲子の元恋人役は高嶋政宏さん。
長岡戦災で母親に背負われたままでなくなった子役は新人の猪俣南さん。
長岡の新聞記者役に原田夏希さん、花の母親役に富司純子さん、伝説の花火師役に柄本明さん。そして地元長岡出身の女優である星野知子さんという豪華キャストを迎えている。
長岡は二度の戦火に見舞われている。戊辰戦争・第二次世界大戦!長岡人はこの大難儀から立ち直ってきた歴史を持つ。特に長岡花火物語は1945年の長岡空襲と2004年の中越地震を乗り越えてきた長岡市が、決して忘れてはならない平和と復興のシンボルとしての「長岡花火」を発信して行こうというものである。
折しも東日本はM=9.0と言う大震災に見舞われた。大津波は40mを超える記録を東北地方に残した。28000人ともいわれる死者と行方不明の皆様がおいでである。いずれも前代未聞のリコードである。
その被災現地を目の当たりにすると復興なる言葉がどこか遠くに聞こえてくるようで寂しい。そんな人々にもきっと復興へのエールとなって力を添えてくれること間違いない。又、お亡くなりになられた御霊へのレクエイム・鎮魂歌として捧げられるものである。
あの尾道三部作(転校生・時をかける少女・さびしんぼ)で知られる「古里映画」製作者:巨匠大林信彦監督がメガホンを取るべく立ち上がった。大いに期待したいものである。

夢を実現するためには一方でどうしても資金が必要である。本作品の製作費2億円の資金集めがスタートした。
企業からの資金提供の声が上がる中で同時に志しを一緒にする者たちからも個人で出資しようという声が上がった。
伊丹自動車会長伊丹敏彦氏の一口100万円という提案は「長岡映画」製作委員会代表の渡辺千雅さんからの呼びかけで始まった。
会の名称は「長岡映画を応援する会」と命名された。法人応援と一線を隔した個人応援である。
昨日で20名が集まったという。大いにこれからも盛り上がってもらいたい。皆様からのご協力をお待ちしています。


申し込み先:月刊地域情報紙・マイスキップ代表 渡辺千雅(わたなべちが)さんまで!
自宅住所:〒940-2145 長岡市青葉台3-16-31
連絡先:Tel.Fax: 0258-47-8338
E-mail: myskip@e-netcity.jp
・「長岡映画」製作委員会代表
この空の花(長岡花火物語)http://www.locanavi.jp/konosora/
・長岡フィルムコミッション会長(長岡ロケなび)http://locanavi.jp
・長岡まつり実行委員会副委員長http://nagaokamatsuri.com/

                      大林監督のご挨拶:映画は夢なのです。覚めてみる夢なのです!   仕掛け人の渡辺千雅さんと伊丹敏彦氏
     
被災にあった石ノ森萬画館(石巻)の横で長岡フェニックス花火があげられる予定!

         山下清画伯の長岡花火!         嘉瀬花火師家族と記念写真!

山下清画伯の言葉を現代ほど伝え続けなければならない言葉でもある。
「みんなが爆弾なんかつくらないできれいな花火ばかりをつくっていたらきっと戦争なんか起きなかったんだな」

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