高田清太郎ブログ

”いっか”で”良っか”   台風一過・秋山一課(香)・豊口一華!



エッセイ

すまいは巣舞
巣は形・舞は想い
想いを形に
巣舞るフォー・ユー
高田建築事務所

第26回APM大学に参加して!
豊口協前長岡造形大学理事長を囲んで「感謝の会」に出席して!

* 台風一過!
・    本来は台風が通り過ぎた後はとても良き秋晴れに恵まれるものである。
・    しかしこの度の台風19号の一過では新潟県は秋晴れに恵まれず雲が多く立ち込めていた。そして時々雨粒を強烈に打ち付けてきた。
・    大型で猛烈な台風が注目されたのは一週間前である。丁度一週間前に日本縦断していた台風18号と同時であった。
・    台風の強さを表すhPaは900であった。最大瞬間風速は85mと表示された。
・    どの局のTV天気予報もかなり事前からこの台風に気をつけるようにと警告を発していた。
・    アメリカのTVニュースでも、かつて見たことのない大きな台風スーパータイフーンとNASA航空局のコメントが紹介されていた。
・ そして映像は台風上空から撮影した写真である。一面に密度保った大きな雲が覆っている。その真ん中に大きな目が出来ていた。
・    台風の強さはこの目で知ることができると昔から聞いている。寝ぼけ目なら大した強さはないらしいが、確りと目をパッチリと開けた台風はかなり強烈である。
・    喩えが適切ではないことを承知しながら言葉を重ねなければすまない自分がいる。「なぜか昼食取った直後の授業を受ける時の目と空腹の時に臨んだ競技試合の違い程の感がある。」
・    19号は予想を検証するかのように九州から四国・中国・近畿・関東・そして東北仙台から太平洋へ!ぴったりと日本列島を縦断した。そして熱帯低気圧になって生涯を閉じる!
・    台風の中心から東側に位置する地域の人々には風力が強い。左回りの風と台風の進路方向のスピードが加わるからだと言う。
・ 反対に台風の通り道の西側に位置する地域では風の力が抑えられるのは風の進路方向から向かい風になって来るから相殺される格好になるからだ。
・    日本縦断でもその西側であれば被害は極減する。と言うことで新潟県は18号と19号の台風では大きな被害を免れることができた。ラッキーであった。
・    台風が来て家屋の倒壊や大雨での土砂崩れが引き起こされれば被害は甚大だ。
・    更に作物収穫被害も避けて通れない。10月中旬にはほとんど刈られて稲は田圃には残っていないが、9月にやって来た暁には大被害を免れることが出来ない。
・ 一年掛けてつくりこんできた農家の汗を水の泡にしてしまうのであるから、それこそ深刻である。
・    りんご・なし・ぶどうの収穫と重なれば悲惨さが倍になる。
・    ・・・・・
・    幼き日に台風一過というのは一家だとばかり思っていた。辛い台風に対して家族みんなで力を合わせて対応準備をする。そして、去った後の太陽の恵みに家族一家が安らぐのだとばかり・???
・    そういう考えも“いっか(良いっか)”とさえ思うようにしている。
・ 地震・雷・火事・親父と言う。本当に自然災害の多き土地にて生活している日本人でもある。
・ 御嶽山の火山爆発は戦後最悪の災害になった。ご冥福と一日も早い遺体が発見されることを祈るのみである。

*    秋山一課:毎回、回を重ねるごとに良き香りを醸し出す。秋山一家はますます意気軒昂である。
・    APM(秋山孝ポスター美術館長岡)は今年開館5周年の年をむかえている。
・    そして現在は美術館では「多摩美術大学大学院:メッセージイラストレーションポスター展」が開催されている。期間は10月4日~10月31日である。是非とも足を伸ばして欲しいところである。
・    一般には開館の初年度に開催されるイベント行事が一番多くなりがちであるのにAPMは毎年前年を追い越す勢いの内容展示と研究と教育を実施している。

・    年初に行われる運営委員会で豊口協運営委員長が開口一番に語られたことを思い出す。
・    秋山孝館長(多摩美術大学教授)のエネルギッシュなスタイルはますます盛んである。
・ 毎回新鮮な課題が提出される。ある意味で、良き秋山一課といっていいかもしれない。
・    そして先週末10月11日(土)にはAPM(秋山孝ポスター美術館長岡)にて第26回APM大学が開講されていた。
・    秋山孝教授クラスの大学院生のドクターコース1年生の柏大輔氏と秋山孝氏の対談である。
・    この度、柏氏がチェコのブルノ国際グラフィックデザインビエンナーレ展で主席を受賞された。
・    その受賞記念対談であった。もともと沢山の受賞歴がある柏氏が新たに賞を加えられたのであるが。
・    秋山一課は一香でもある。グラフィックデザイン展では数々の受賞をしてこられた。
・ 世界最高峰のビエンナーレ展はワルシャワビエンナーレ展である。秋山先生は歴代の金賞受賞者のなかでは一番の若きリコードを持っている。
・ そして、秋山先生のお弟子さんの中からは二年前に御法川哲郎氏(現長岡造形大学准教授)が同賞を受賞している。
・    秋山一香はデザイン一家!の良き香りを醸し出す名門でもある。
・    ・・・柏氏の研究課題テーマは「無意識の表現から意識の表現への展開によるイラストレーションの研究」である。
・    とても楽しく私の耳目を引きつけてくれ。
・    柏氏の言葉が続く:
・    「本研究では人間の無意識がイラストレーションを製作する際にどのように活用できるのか、その可能性を探求してきた。ここでのイラストレーションとはマスに対するコミュニケーションを目的とし、ある意図を伝達する為に、視覚情報が意識的にコントロールされている図像を指す」とある。
・    「具体的には、無意識的に描き出した造形要素を意識的に再構成、再描画することによってコミュニケーションの為の図像を段階的に成立させる手法を試みる。」
・    「無意識による描画はシュルレアリズム絵画におけるオートマティスム技法で行われているので中々安定していなかった」と言及し、「Photoshopとペンタブレットを活用したデジタルデータの描画の継続から描き出される内容も、メタモルフォーゼした人間のイメージや、野生的で生命力を持った動植物のようなイメージに内容が絞られるようになった」・・・と!
・    そして、「無意識による描画」技法の理論的背景を明確のものにしていきたいと!
・    研究テーマ「無意識の表現 V.S 意識の表現」である。概念を定理化しようという大仕事でもある。
・    ノンフィジカル(無物的)なものをフィジカル(物的)なものにしていく過程のフィジカライゼーションの多様化こそ建築を生業としている私たちの求め続けているものでもある。
・    言葉によって創作を続ける私たちの仕事にも通ずるものがありとても良い勉強になった。

*    豊口一華:
・    その夕方APMの運営委員長でもあられる豊口協前長岡造形大学理事長を囲む会に出席させていただいた。
・    会の名前は「豊口先生・治子さん、夢と希望に感謝・感謝の会」であった。
・    今回の計画の発案者であり当日の司会者でもある渡辺千雅さんから「口コミで集まった人数が133名+1だと言う!」
・    皆先生のお世話になった人達ばかりである。だから会はとても熱かった。
・    豊口先生のお人柄が伺えるとても素敵な会であった。
・    奥様の治子さんにあられては、とてもご主人の協先生を支え続けてこられた今までが伝わってくる素敵な人であられる。挨拶も「有難うございました」の想い・重い一言であった。
・  長岡 造形大学の理事長は退任されたが長岡にはまだお住まい下さると言うことで皆ホッとしているところである。
・    20年前に開学した長岡造形大学は前長岡市長であられた日浦市長との約束ごとだった。そして、無事にその約束を果たしてバトンタッチである。
・    世界に一つの美術大学!を。がコンセプトであった。
・    そして今年の4月に長岡市立に移行することで完成された。
・    長岡のために新潟県のために日本のために!そして人類の幸福のために求められた教育の華を見事に成就された。誠にお疲れ様でした。
・  ・・・・  と言えば、きっと”疲れてはいないよ!感謝だよ!”とすかさず返ってきそうな言葉をかみ締めるシーンがまぶたに浮かぶ。
・    豊口一華!正に豊口先生の華が完成した。・・・そして新たな種が植えられた。
・ 感謝・万謝である。

  
第26回APM大学:秋山氏 VS 柏木氏:とても難しいテーマに取り組まれています。敬意を表します!

  

豊口先生の御挨拶      奥様と2ショット                   豊口 先生に感謝

  
牧野忠昌様の御挨拶                           秋山孝様の御挨拶                                  名司会者:渡辺千雅さん

今後とも先生のパワーを期待します!