スタッフブログ
うつろい
2025.11.17
日々のこと
日々のこと
先日、休みを利用して家族と一緒に弥彦へ紅葉狩りに行ってきました。
山の頂の方は赤や黄色に色づいていましたが、平場の方はようやく色づき始めている様でした。
当日は雨が降ったり止んだりの天気でしたが、菊祭りの開催とかぶってか、大勢の観光客がおり参道は活気にあふれていました。
一方で、大勢の人がいるにも関わらず静寂さのようなものが感じられ、心が洗われるような感覚でした。
なぜ、そのような感覚になるのか考えていると、詫び寂びをつくっているひとつに素材なのかと思いました。
参道脇に佇む苔が生した石垣や、拝殿を支える色が褪せ灰色になった柱、緑青(ろくしょう)色(いろ)に変わった屋根材など質素さと不完全さに奥ゆかしさを感じることができました。神社特有の荘厳さはもちろんですがそこに静寂さ、ひいては日本建築の美しさがあるのだと思いました。
年を重ねるほど素材に味わいや深みが増し、経年変化する様はまさに住まい手と調和し、唯一無二の表情へと育つ住宅のようです。
石や木、それを侵食していく錆や傷・植物など、少し目線を変えて、住まいの素材のうつろう表情(経年変化)を楽しんでみてもいいかもしれません。
長岡営業設計 杵渕
新潟・長岡で注文住宅・リフォーム・店舗・福祉施設の設計なら/高田建築事務所









