
かきの木のある家
赤い煉瓦と
● House 378
新潟市 K様

その昔、私達は小さな自転車に乗り、駆けずり回っていた。
次の日も同じ場所を何回も何回も、
飽きもせず駆けずり回っていた。
同じ仲間たちと、同じ遊びを繰り返しながら、
朝から夕暮れまで遊んでいた。
小さな事は気にもせずに、大きな事ばかり考えていた。
近所の人達の顔は、みんな知っていた。
近所の人達も、私達をどこの子かみんな知っていた。
そんな事は、忘れていた。
この煉瓦塀を見るまではずっと忘れていた。
このかきの木の前に立つまでは、ずっとずっと忘れていた。
できれば、この赤い煉瓦塀を眺めながら暮らせないだろうか。
できれば、このかきの木達と一緒に暮らせないだろうか。
いや、ここで暮らすことにしよう。
彼らと一緒にここで暮らすことにしよう。
主役は、赤い煉瓦塀と7本のかきの木。私達は彼らの守人。
コンシェルジュは、
薪ストーブ・ピクチャーウィンドウ・チェリーの床とウッドデッキ。
そして、太陽の力を少しだけ借りる。
自然を感じ、歴史を感じ、懐かしさを想い、
癒しを浴びながら、ここで暮らすことにする……。