時代は高速に進み、AIの時代が訪れた。
良い種を吟味する必要もなく、
良質の種が量産され同じ味の実が育つ。
古き良き時代の香りが懐かしい。
ひとつひとつを丁寧に吟味し、
ひとつひとつを丁寧に時間をかけて育てる。
同じものがひとつとして存在しない世界。
だから夢中になれた時代。
人の物真似ではない、
自分オリジナルの技術が発案される。
数か月間天日干しにする発想。
廃棄となるべく実を再生させ、DNAを受け継ぐ技術。
仕上にターンテーブルとアンプをセッティングし、
私達は、2019の数字をラベルに刻んだ。