高田清太郎ブログ

長岡花火大会



エッセイ

音の持つ力:日本一の長岡花火大会が開催された。
今年も長岡祭りの一大イベントである大花火大会が開催された。8月2日:一日目は天候不安定にもかかわらず、日曜日とあって繰り出した人数は47万人と言う。8月3日:二日目は花火日和となった。
NHK大河ドラマの天地人(直江兼続)をテーマとした天地人花火はテーマ曲に乗って打ち上げられたデザイン花火である。プロデュースは昨年に引き続き池端信宏氏〔加山雄三氏長男〕による大変レベルの高い花火であった。
中越地震後の復興メモリーとして打ち上げられたのは、フェニックス花火である。昨年までは6連だったが、
今年は15連打ち上げであり、打ち上げ場所も三尺玉打ち上げ場〔長生橋の上流〕から大手大橋の下流まで拡げられての打ち上げである。近くで見る人々には一度に捉えることの出来ないパノラマワイドである。某テレビ局の話では一度に収めるには山のほうまでTVを引かなければならないと言っていた。
その他の花火も寸分を待たず連続でスターマイン・ベスビアス・10号連発と続く。花火は間合いが大切だ。
大型花火の大切なキーポイントは間髪を入れずの間である。
尻上がりに大きく・高く・密度濃く・打ち上がった花火には万来の拍手のシャワーが振ってくる。
最初、なんで花火に拍手等と怪訝な顔していた関東から来たと言う人が、最後には大声を出した上に負けじと強い拍手をしていた。
花火のポイントは「構成・間合い」だと言ってもそのベースには「音と色彩」がある。音のない花火等迫力なぞ何にもない。音で光る花火が眼に映る。音は聞くものと思っていたが眼に映る花火はまさに「音は観るもの」かもしれないと思えて来た。
同時に花火の形・色彩は見るものだと思っていたが、年を重ねるうちに「色彩は聴くもの」であったのであろうか?
丁度、目隠しして鼻をつまんで食べる桃と洋ナシは区別が付かないと同じである。鼻で香りを食べているからである。
それにしても長岡花火の彩りは日本一・世界一の花火と言っても過言ではないと声を大にしたい。
来年も一層鮮やかな色彩と音を楽しみにしています。

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