高田清太郎ブログ

豪雪?多雪?小雪?カマキリ博士と様々な雪対策建築工法!



建築/巣舞.間知.趣舞

新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。 

大晦日から降った雪が、長岡では断続的に降り続いている。そして、元旦には新潟県の週間天気予報マークが雪だるま一色になった。しかし、断続的であるということは、とても助かる。休みなしに降る雪と違って、そんなに積もりはしないからである。
今冬はエルニーニョ現象の発達により、暖冬・小雪と気象庁は長期予報を出していたが、昨年末には24年ぶりの大雪になり、新潟市内の交通機関は大混乱をきたした。
毎年、積雪占いをされている旧酒井無線の酒井與喜夫元社長が、発表される積雪深は、カマキリが産み付ける卵の位置の高さから判断されるというものである。本格的な雪の前に予言される情報のほとんどが的中するという実績をお持ちだ。自然世界の生命とのバイブレーションの共振から、科学的に占うというのだからびっくりする。そして市民はもとより季節物を取り扱う商売をされている人々は、カマキリ博士からの情報をいち早く得て、今冬の冬対策をしていくというから凄い。
大雪注意報は、都市によって違っているそうで、発表基準は、東京・名古屋・大阪で5cm、高知・福岡・鹿児島で10cm、仙台で15cm、札幌・新潟市で20cmと言うらしい。 今冬の新潟市内の積雪量が30cm近くまで積もったから、基準からは大雪注意報発令である。そして注意報を証明するかの様に都市交通の実態も大混乱であった。
しかし、長岡の積雪深2m以上が、一般的であった時代から見ると、この注意報にフェイント掛けられたような、ずっこけ感をぬぐえない。近年は暖冬の影響で豪雪に見舞われることはほとんど無くなったが、反面その分、少々の予報変更でも冬仕事の予定を崩してしまう。果たして、漸く着工内示許可がでたリプチの森に計画されているプチリプチ(サテライト特養・小規模多機能居宅介護施設・地域交流施設の合築建築物)の現場も、雪との格闘をしながら基礎工事を着手中である。
雪雷と強風の時の降雪はそれ程心配ではないが、一番恐いのは深々と降る雪である。昭和36年の時(サンロク豪雪と呼ばれた時、小生は小学校6年生)は、年末から年始にかけて降り止むこと無く、一瞬にして1mずつ積もった記憶がある。当時は道路の消雪・融雪設備が無かったので、道路雪を除雪する手立ては、ブルドーザーしかなかった。屋根から下ろされた雪は、住宅側にブルドーザーで雪を押しのけるか、雪捨て場に持っていかなければならなかった。休むことを知らない降雪であれば「降ろしては排雪・降ろしては排雪」の繰り返しであった。そして豪雪にでもなれば、それもままならず、道路に下ろされたままになってしまう。やがて3mも積もると1階下屋根の雪は、雪降ろしではなく、雪上げになってしまっていた。道路(特に小路)は、完全に機能を失い、都市機能は遮断されてしまう。雪は、子供達にとっては普段は楽しいものだったが、この年の雪だけは、子供ながらに楽しいとは言っておられない緊迫した空気を今でも覚えている。大人達は、毎日々々屋根に上って雪との格闘だった。 この年は、屋根から道路に落ちて怪我をしたというよりも、積まれた雪が、下屋根をゆうに超えていたので、落ちて怪我をするのは、雪道の上から下屋根に落ちて怪我をしたと聞いた。全ての道路網は麻痺してしまった。正に陸の孤島である。そんな時に自衛隊が出動してきた。小さいながらにとても頼もしい限りであった。
大雪になれば、路が遮断されるから、仕事も学校もみんな一旦休みになり雪の降り止むのを待つ、そんな時間軸があった。 しかし現代は、インフォメーションハイウェー(もう古めかしすぎる言葉になったが)で、インターネット網は止まる事を知らず、豪雪等という言葉を持ち合わせていないかのようである。そしてかつての情報遮断・孤島は無くなったといっても過言ではない。
雪国の屋根雪対策も大変進化してきた。
1.人力による雪降ろし屋根方式:最も原始的な対応方式!
2.高床式自然落雪屋根方式:敷地内に堆雪スペースを確保しておく。堆雪でリビングが暗くならないように基礎を高くする高床式との組合わせ!
3.融雪屋根方式:灯油・ガス・電気等を熱源に温水をまわしたり、井戸水熱を利用して融雪する方式!
4.耐雪型屋根方式:雪荷重1.5m~2.5mを耐える屋根!弊社で開発した耐雪住宅のニックネームは「やじろべえ住宅」と命名された。開発された積雪センサーは積雪荷重でたわむ梁を感知し警報を鳴らす。
5.1~4までの方式をハイブリッドした工法まで百花繚乱である。
これらの工法は、建築学会の他に雪工学会・雪氷学会にも発表させていただいた。地球温暖化が今の様に叫ばれる前のことであった。必要は発明(開発)の母!とは正に。
それにしても、「全地を覆い隠す雪景色は全てを新たにしてくれる様で、何ともいえない風情を覚える」程度にしてもらいたいものである。
それでは、今年も良き年である事祈念いたします。

 新年明けましておめでとうございます。(リプチの森の土手超えに青空が望む)

  
水門は確りと機能         太田川のカモ達は寒さが大好き      太田川から東山の雪景色


長岡の積雪記録:36・38豪雪は短期間に降ったから厳しかった。