高田清太郎ブログ

予算をはるかに超える満足度です!



建築/巣舞.間知.趣舞

嬉しい手紙:スタートサービスアンケートが届く!笑顧創造・感動創造!

200文字以内に自社をアッピールしてください!とか、何分以内に自己アッピール・自己紹介してください!と言う場面に私達は多々出会います。それが、簡単のようで中々難しいことも私達は経験します。
自分の目で見た表現よりも、時には他者の目を借りて観たことを表現していただいたほうがより正確の場合があります。
それどころか、反対に“PR自体は自分でするものではない”と厳しく一蹴されることもあります。
その様な訳で、アフターサービス〔建設者側からの視点〕ならぬスタート・サービス〔すまう方・入居者側の視点〕アンケートは正に建築主さまから見た当社を表現しています。
今年の3月に竣工したネーミング:G-Cube(アパート建築)のお話です。建築主様のK様奥様から返送されたアンケートにお手紙が同封されていました。〔そのまま転記させて頂くことのご許可も頂く〕
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アンケート用紙に書ききれない感謝の思いがあるので、手紙につづらせてください。お付き合いする前のイメージは「実力が高い」「その分とても高価なはず」「洗練されていて庶民がお付き合いさせていただける所ではない」と言うものでした。
しばらく建築計画は頓挫していたのですが、夫に誘われ2009年夏の〔高田建築事務所〕パネル展に出かけました。そこでとても丁寧なご説明を受けました。散歩の折に良く見ていた関屋地区の「かっこういい」アパートが高田さんの作品だとパネル展で知り、気持ちが高まりました。
実は、自宅を建ててもらった会社は全く候補に入れていませんでした。自宅は今も快適に暮らしており大満足なのですが、その会社にはデザイン力がありません。私どもは自宅に関する希望や好み・こだわりが明快な人間でしたから、逆に会社側からの主張が無く私達の希望通りに作ってもらえたという点で優れていました。
台所機器やトイレ設備なども全て私がショールームを歩きまわり決め、それを嫌がらずに入れてくれました。工務店らしい無垢材の使い方にも満足しています。
しかし、アパートは私たち自身が住むのではないので、私達の好みではなく万人に愛される10年後もさびないデザインを提供してくれる実力あるデザイナー集団を探しておりました。パネル展を拝見したことは、その意味で大収穫でした。しかし、費用については不安が強く、慎重になっており、安さを売りにしているような他社も考え合わせていました。
「アパートなので採算性が大切」と言うコンセプトをよく理解してくださり、そのための利回りや入居者ターゲット年齢層が家賃として支出できる許容範囲、なども細かく調査してくださいました。そして、「採算がとれる総額を目指してコスト削減した」と言う言い方で見積もりをわずかな時間のうちに出してくださった時、その努力のプロセスに感動し、御社と契約させていただこうと決心できました。
その後は、全幅の信頼を寄せていました。不信感や不快感をいだいたことは一度もありませんでした。どんなに無礼な質問にも、明瞭な事実とともに回答していただけました。私は丁寧さを装うための曖昧さというものが嫌いなので、どんなに不利益な回答でも事実なら事実として確たる返事をしてくださる潔さが心地よかったです。
又、節目、節目で見せていただいた仕事の「作法」と言うものに感服いたしました。折り目正しい立ち居振る舞い、書類交換の丁寧さ・きめ細やかさ、情報開示の早さ・透明性、プロ意識の高さに裏打ちされた仕事の完成度、チームワークの確実さは卓越していると思います。
家族的なつながりで運営している工務店とは組織としての質がそもそも違うのだと痛感しました。
短い工期と少ない予算でのお仕事はきついものだったと存じます。予算をはるかに超える満足度です。
間口が狭くて線路っぷち、と言う欠点の大きな土地を素敵なものに変身させてくださいました。本当に有難うございました。又、夫:K.Gからも御礼申し上げます。目立たぬ存在に徹していましたが、G-CubeのGはもちろん夫の名前の頭文字です。
皆様の益々のご発展とご活躍を確信もし、お祈りしております。
これからも末永いお付き合いをお願い申し上げます。
2010.05.17 K.Y
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有り難いアンケートお手紙でした。読んでいる途中でも、読み終わってからも凄い感動バイブレーションを覚えた次第です。
弊社の今年の重点課題は「笑顧創造」(エコ創造と読みます)時に応じてお客様から笑って頂こうという全社・グループ目標です。:プランニング時に笑顔・契約時に笑顔・地鎮祭着工時に笑顔・工事中に笑顔・お引渡し時に笑顔・住んでみて更なる笑顔・顧客様の笑顔・感動を届け、顧客さまから感動笑顔を頂くことが目標です。
先月はI様奥様からもアンケートに感動手紙を添えて頂き、こちらが感動を頂いたばかりでした。(社内月曜朝礼で読ませていただきました)引き続き今月はK様からのお手紙でした。同じく月曜朝礼で読ませていただき、皆で感動を共有させていただいた次第です。
それに引き換え残念なこともありますが、弊社は誤解されているところが多々あると言う指摘も頂いております。
それを、昨年度、経営コンサルタントの加藤誠先生から「見えない壁」と言ったテーマでご指摘を受けたことがありました。
「見えない壁」は販売側と購入側のミスマッチしている間に介在する壁です。
その一つが価格。例えば、高田の建物は高い!と言われることが多々あります。言われた方に逆質問します。
Q:“どちらの建築での話でしょうか?又どの位の建築費と聞いていますか?”
A:どこそこと言うと言う話ではない。建築他社の営業マンが言っている。
Q:貴方から見たとき、具体的にどういうことでしょうか?
A:みんな、高田はいい家をつくっている。と言っているからさ。
・・・・分かりました。いい家をつくることが高いことなんです。それ以降、私は、高田は高いからと言われた時は、素直に「有難うございます」と言うことにしました。
安いつくりですねと言われるよりは、高い住まいを作りますねと言われた方が、建築主様も私共も大変嬉しいこと。絶対に言って欲しくないのは“安普請だね”:だけは避けたいところです。
価格に関してはそれ自身では存在せず、必ず実態があっての比較として存在します。
品質〔デザイン〕と価格の組合せは、正にその実例であります。
1. 品質が良くて高い。
2. 品質が良くて安い。
3. 品質が悪くて高い。
4. 品質が悪くて安い。
どれが一番いいか?2.が一番いいに決まっています。3.と4.だけは避けたいところです。
そこで品質が問題になります。
物に価値は置くけれどデザイン・アイディアは、ただ同然だと思っている方は意外に多いのにもびっくりします。又、反対に物さえ作ればそれで良いと言う方は少ないことも知っています。つくりあげていくプロセスはとても大切なエレメントだからです。
建築において品質は勿論であり、それだけではない、立ち居振る舞いが問われています。(弊社も大変注意しているところで、至らないことも多々ありますが、K様からのお手紙でとても嬉しくなりました。担当者初め、弊社のスタッフ全員に感謝申し上げたい次第です。)
K様からは「予算をはるかに超える満足度です!」とまで言ってくださったのには感服でした。正に②である。リーズナブルであったと言うことと受け止めて感謝のお電話をさせて頂きました。
価格あっての建築です。予算以上の建築は出来ないはずです。金額だけを最優先する建築もあるでしょうが、少しでも提案して良いものをお互いに確認しあうことも重大です。
今の時代を何に喩えたらいいか良くは分かりませんが、情報が多すぎてジャッジするのにも,ジャッジした後も不安が残る時代であることも事実です。
K様の手紙を追って読み返すと決断するには不安との闘いであることが良く分かります。私達自身も住宅産業は”不安解消産業“と言っても過言ではないからです。
しかし、掛けたエネルギーに比例して、感動の大きさも決まることを私達は知っています。
手を抜かない。手抜きという特殊技術を持たないこと。むしろ、指を銜えず手をくわえていくことです。
まだまだ指導では至りませんが、お互いに刺激し合い・切磋琢磨して良きものをつくり上げていければと再決意した次第で、K様からのお手紙に感謝です。巣舞いだけでなく、K様のようにアパート建築に当たっては、採算性を最優先させなければならない、しかし採算さえ合えば何でもいいというものでもありません。すれすれの境界線で葛藤をしていくK様には心から敬意を表したいと思います。

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