高田清太郎ブログ

“・・がり!”後向きの“がり”と前向きの“がり“・・・虚像と実像!



エッセイ

娘の結婚式にて!ぎこちない足取り:一歩を踏み出すことのその一歩が何と重いことか? 
20101023がやってきた。10月23日は中越地震発生から6年目になる。各地で地震にかかわる行事・儀式が目白押しであった。
6年前の20041023の17:56に中越地震が発生。震度7を記録する大地震であった。死者68名・家屋の全半壊はおよそ1万6000棟に上り、被害は甚大であった。
6年前の地震発生の翌日20041024に予定されていた巣舞るメッセージ300回記念は見事に中止の運びになった。500回記念シンポジウムはつい先日の10月10日に無事に終了した。
あれから6年後の中越地震記念日10月23日に二番目の娘が嫁いで行った。
結婚式は長岡ルーテルキリスト教会にて執り行われた。1992年に建築の設計施工のお手伝いをさせて頂いた物件でもある。ニックネームがある。“ゆきん子ペンギン教会”である。雪国の個性をコンセプトにして雪袈裟をかける女の子とペンギンのコラボデザインである。
とても個性的な木造建築である。当時、新潟県建築士事務所協会のコンペにて優秀賞を頂いた作品でもあり、私にとってはとても印象深い建築である。
教会の日曜礼拝は時間の許す限り参加させてもらっている教会であり、私にとっては最も慣れ親しんだ教会でもある。
前々日に花嫁をエスコートする父親のリハーサルが行われた。ヴァージンロード上を娘と二人でゆっくりと歩くので歩調も上手く合った。人の話では花嫁のお父さんは緊張の余りギクシャクするだろうと聞いていたが、何も難しい事は無かった。リハーサルは一回でも良かったが、牧師さんからは念の為にということで二回ほどさせて頂いた。完璧である。
結婚式当日は準備も順調に運び、両家の親戚紹介の後、来賓・ご友人の皆様が集まったところで結婚式の開始である。
ヴァージンロードセレモニーはウエディングアイルランナー:真新しいヴァージンロードを広げることでセレモニーの開始を告げる。ゆきん子ペンギン教会では、レッドカーペットの上にヴァージンロードの白布が敷かれいよいよ花嫁と一緒に行進である。前日のリハーサルではあれほどリラックスしており完璧だったのに!ん?・ん?いざ本番になると私はかなり、いや必要以上に、馬鹿みたいに、信じられないくらいに緊張していた。
それにしてもリハーサルの時のようなスムーズさは無く、足はリズム感を失していた。
ピアノ音にあわせて足がスムーズに動かないのである。バランスを崩してとてもギクシャクしていた。固まってしまいそうな感覚であった。それでも歩き出せば漸く緊張の中にもリズム感は取り戻せ花嫁を無事に新郎に渡すことが出来た。
このぎこちなさは、きっと自分の心の中だけで起きていることだと言い聞かせ、大したことでは無のではと思っていたら、式後、早速皆に囃された。「社長かなり緊張していましたね!」
参列者の中におられた秋山孝多摩美術大学教授(秋山孝ポスター美術館長岡館長)にもハナちゃんとフミちゃんという二人の娘さんが居られる。私の姿を見て自分は絶対にヴァージンロードを歩く式はしたくないと声高々であった。
式は予定通りに順調に進み記念写真を“ぱちり・ぱちり・・・”であった。
祝宴に向うバスを前にして、教会前の雁木では参列者からの温かい祝福のフラワーシャワータイムである。この日は天候に恵まれ外での記念写真も順調であった。
祝宴はホテル・ニューオータニ長岡で開催された。予定をはるかにオーバーして15:00から始まって18:30までの3時間半であった。参列者の皆様お疲れ様でした。
新郎のご挨拶にあった様に“つながり”が今回のテーマであったことから催し物も新郎新婦側からつながりのグループが続々と交互に盛りだくさんに余興公演がなされた。結果として終宴は予定時間を一時間オーバーしたのである。中でも、新郎がボーカルとギターを演奏するライブバンドグループの生演奏には魅了され、結婚式からライブハウスに変わっていた。
新郎からの挨拶には、「がり」の人生から「がり」の人生へ!普段は「強がり」を言ったり、「独りよがり」だったりすることが多々であるが、結婚式を通しても「つながり」の大切さ・パワーをあらためて知った。・・・・・
私もあらためて考えた。すると、「がり」には様々な”がり”があるが、強がりや一人よがりは自分を正確に認めない虚像を追い求めている後向きの“がり”であることが多い。反対に集まった人たちとの「つながり」は等身大の自分を写す実像であり前向きの“がり”であるように、確りと思えたから不思議である。
様々な「がり」を考えながら会は進行して行った。
そしてクライマックス:新郎・新婦から両親に向っての感謝の言葉である。
新婦から新婦の両親に宛てての感謝のメッセージを読み始めると、不思議なくらいに私をふわっと温かい風がよぎり思い出のミストの中に包み込んでくれた。そんな錯覚に捉えられた。その時に丁度、小さな虫が目に入り始めた。取り除けようとするが中々取り除くことが出来なかった。しかし、その虫も実際にはつかむことができずにミストの中に消えて行った。
・・・・・・
更に遅れてではあるが二次会に参加させていただいた。二次会は新郎の友達を中心にライブハウスで開催されていた。会場は若い人たちの熱気で盛り上がっていた。
新郎を中心にして演奏された。グループ名はP・Dと聞く。自前の作詞作曲の曲が披露されていた。はじめて聞いた新郎のライブ・とてもいいでは無いか!・・・年がいも無く若者とそのリズムに乗ってしまった。・・・しまった!
何れにせよ、天候にも恵まれ、遠くからも沢山の皆様から駆けつけていただき、多くの祝福をいただき心より感謝申し上げる次第である。
新郎の語る「つながり」を今後とも大切にしていって欲しいと切に祈ったひと時である。

若い二人に皆様のご指導ご鞭撻を宜しくお願い申し上げ感謝・感謝である。有難うございました。

          秋山先生が緊張する新婦父を見る 十字架を前に誓い合う新郎新婦 十字架の光が二人を照らす!

     教会前にてフラワーシャワーで祝福       新郎がギターを持つとライブ会場に変身する:詩は”旅の途中”

     新郎新婦友人達のコーラス:ひょっこりひょうたん島?とニューダンス?      花束贈呈では花いっぱい胸いっぱい!

 
二次会は立見席も入って会場は一杯:熱気ムンムンであった!

                              サー出発だ!               皆様どうぞ宜しく!