高田清太郎ブログ

第6回社聴熟



建築/巣舞.間知.趣舞

知足:「吾唯足知!」口を中心に!知足の蹲踞(龍安寺)
• 「吾唯足知」
知足の蹲踞(つくばい) – 茶室蔵六庵の露地にある。蹲踞は茶室に入る前に手や口を清めるための手水を張っておく石のこと。ここの蹲踞には「吾唯知足」(われ、ただ足るを知る)の4字が刻まれているが、その意味合いから石庭の石が「一度に14個しか見ることができない」ことを「不満に思わず満足する心を持ちなさい」という戒めでもあるといわれる。また水を溜めておくための中央の四角い穴が「吾唯知足」の4つの漢字の「へん」や「つくり」の「口」として共有されているのが見どころであり、そのため一見「五・隹・疋・矢」と読める。水戸光圀の寄進と伝承されているが、一般拝観者が見ることのできるものは複製である。(ウィキペディアより)
・ ・・・まずあるものを学び+それを模倣し+NEO:ハイブリッド組立・新しく添加!(当社の歴史:作品を学ぶことから!)

• 「唯不足知」
知識の不足を知るべし!
• 「温故知新」

* 無知の知
・ ソクラテスはアポロンの託宣を通じて最も知恵あるものとされた。「自分は何もしらい」と言うことを自覚している。だから、そのことを自覚しない人よりも優れている。と!
・ 「善き生」と「無知の知」は一体である。

* 内井昭蔵先生の「再び健康な建築」のテキストを使っての社聴熟になった。
・ それを箇条書きにすれば!

* 「自然と芸術と理想」
・ 芸術と自然は健康に導く!

* 「理想と建築」
・ 私は、建築とは人間の理想が形になったものと考えている。
・ 理想なくしては、ものを作ることが出来ない。
・ 理想なくしてどうして人の心を引きつける、インスパイア―することが出来るであろうか?
・ 住宅は、「家族生活の理想」を求めずして設計は出来ない
・ 学校は、「教育の理想」を追求せずには設計は出来ない。
・ しかし、情報化された時代に住む私たちは、理想を見失いがちである。
・ この多様化された時代に合っても歴史という悠久の時間の中で考えれば、真理は一つではないだろうか。
・ 人間は永遠の理想を求める求めるべきであり、建築はその永遠の理想の反映でなければならないと思う。
・ 私は「建築は健康であるべきだ」と思っている。「健康は人間の求める最高の理想である。」からである。
・ 人間が健康に生きるためには、「建築が健康でなければならない」しかし、健康と言う概念は絶対的ではあり得ない。常に他との関係で得られるものであろう。
・ 肉体・精神・環境の調和あるバランスが健康と言える。その結果
① 長い生命を得ることが出来
② 魅力的で個性ある美しい表所を持つことが出来。
③ 創造的な力を持つことが出来るのである。
④ 建築の健康にとっては。とりわけ耐久性が大切な条件である。使い捨ての様な建築は不健康である。耐久性があり、生命力がある建築が、人々の生活や記憶を付加し、それが重層して、文化を生み出すことになるのである。
・ このような建築を「イマジネイティブな建築と呼んでいる。」私たちはイマジティブで創造的な空間の中でこそ、健康な生活が可能であるとおもう。
* 「癒し」
・ 都市化、情報化、消費社会、競争社会、環境汚染など高度の緊張の中で生きなければならない今日の人々は常に満たされずに不安の中で身体、精神共に病んでいる。
・ 私の最大の「癒し」は他の人を「癒す」ことによって得られると思う。何の見返りも期待しない行為こそ、現代の最高の「癒し」の方法であると思う。

* 「芸術・学術・技術」
・ 建築はこの三つ術がひとつ欠けても建築とは言えない。
・ 建築は芸術であると言う考え方は正しいと思う。しかし、芸術である前に技術でなければならない。技術は学術に裏付けられる。

* 「創作・創造――見えるものと見えないもの
・ 私達が設計すると言うのは、内に在る知性と感性が作用することだ。内に在るものは抽象的で個人的で心象的である。これを具体化し、実現化し、客体化するには、受肉を経ねばならない。感性が受肉して初めて、美術・工芸・建築・音楽・文学などの芸術が生まれる。

* 「感性と建築教育」
・ 通常、教育とは長い時間を要し、生涯を通じて継続されるものとはいえ、教育の中には「瞬時」に授受できるものがあると思う。特に建築における意匠、設計は「考える」ことも大切だがそれよりも「感じる」ことの方がむしろ重要!

* 「空間と構造」
・ 人間は人間の魂に触れることで人間になる。建築は人間の魂が“もの”となったものと言える。

* 「構造と意匠」
・ 構造と装飾とは、建築を支える大きな柱であるが、現在の装飾が実態から離れ、ムダなものになって入るのは困ったものだ。建築構造が感じられないことは建築がもはや建築ではなく、建物に成り下がってしまっていることを意味する。

* 「構造美」
・ 空間の質は構造と装飾によって決まる。今日の建築は構造と装飾を共に失っている。
・ 一本の柱、一本の梁を架ける場合でも、美しく架ける方法があると思う。経済性や合理性だけではなく、人間の感性や感情が盛り込まれなければ建築にはならない。構造と装飾とを一体化させることが、建築美を生み出すカギになるのではあるまいか?

* 「木と構造」
・ 「木材との関わりの中で日本人の美意識が育った。新鮮さ、切れ味、直截、単純を好むという美意識と輪郭の曖昧さ、おぼろとかかすみなどの大局的な美意識も存在する」

* 「安心の構造」
・ 「安心」と言う感覚こそ私達の設計に求められる基本的な条件である。」

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* 「巣舞・間知づくり」
* 9年前にPHPに掲載された「心に残ることば」の1ページである。

 竜安寺のつくばい!

 知の不足を知るべし!