高田清太郎ブログ

ネットワークですくすく育つグリーンカーテン



エッセイ

ネットワークの成果はフットワークの良さで実現する!

* 梅雨前線が長い時間日本列島に停滞している。九州を中心に大変は被害が出ている。被災された皆様には衷心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復旧復興を祈念します。
・ 中越地震の年・2004年に長岡・三条地域も7.13水害を受けて大変な経験をした。川の決壊風景や濁流で流される家々をTVや新聞で見せられると当時を強烈に思い出し切ない想いに駆られてしまう。
・ 昨年も7・30水害で長岡花火打ち上げの8月2日・3日の直前直撃を受けた。間一髪で打ち上げ実行になったが水害はもう沢山と言いたいところである。
・ それまでは今年の越後長岡の初夏は例年に比べて少々肌寒い日々が続いたがやはり夏本番ここに来てうだるような暑さが続く。* 昨日7月15日(日)は第14回高田建築事務所新潟営業所の築縁会が藤塚浜で開催された。
・ 毎年多くの方が出席・参加して下さる。今年も250名の弊社の築縁様である。木族の会の皆様と弊社スタッフを入れると総勢323名になった。藤塚浜の江口屋さんの茶屋は満席である。
・ 7月15日は天気予報ではあまりよくなかった。新潟県下越地方は午前中は雨模様も午後からは曇りになると気象台は発表していた。朝8時に新潟部長から本日決行のTELが入る。
・ 長岡本社からは高速を使っても1時間半はかかる距離である。最初は下越方面の空は明るかったが途中からグーンと重い雲が漂い始め覆ってきた。到着して聞くと午前中は大変な土砂降りだったと言う。午後からは曇り空で良くなってきたと。しかし、時々スコールの様に土砂降るのである。それでも西瓜割や上棟式の餅まきをする時間になるとピタッと雨が止んでくれるからラッキーであった。その分涼しい地引網大会になりそうであった。
・ しかし、海の波は高い。地引網を曳くには困難であると告げられると一瞬どよめきが起こった。今年の藤塚浜は浜が1/3程度になっていて網を曳くにも少々難儀さがあった。
・ 浜茶屋の親父さんの話ではこのままにしておくと海水浴場は消滅しそうであると心配顔である。なんでも、県行政にもお願いに上がったりしているが、中々らちが開かないと声のトーンも例年になく張りがなかった。
・ 今年の出し物に大道芸人のエージさんのおかげで子供たちは大はしゃぎであった。
・ 地引網が無くなったにもかかわらず築縁様の顔は満足破顔であった。皆様口々に来年も来たいね。と子供たち・孫たちと約束をしてくれるご家族も沢山であった。それでも決して破顔一笑ではなく大満足と映ったのは私だけの欲目ではなかったと確信している。
・ この会の準備をして下さった皆様・特に新潟木族の会(高田建築事務所の協力会)の皆様には大変感謝申し上げる次第である。
・ 皆さまは建築をする職人さんですが、皆様が作ってくれる焼きそばや、焼き肉、トン汁はとても素晴らしい味であった。同じ食材でも時と場所と手に掛けてくれる皆さの御もてなしの心尽くしが醸造させてくれた逸品であった。ご馳走さまでした。

* 海に浸かっている間はしばし忘れることができる暑さも、一度、陸に上がればACのお世話になるのは今年も同じである。
・ 電力不足で節電が促され停電計画も発表されている地域もある。昨年以前は使い放題・電気の不足など思ってもみなかったことであった。
・ 原発54基がすべてストップしたが、記録は大飯原発の再稼働で無くなった。
・ 今年もグリーンカーテンを育てている。タカモク工場の休憩室前とモクード二階(設計室)の西面である。
・ 私の部屋の外ベランダからは今年はパスされてしまった。社長室は東・西・南に大きな開口部があり、どの部屋よりも夏は暑く冬は寒いのであるが。ベランダの仕上げはFRPであり、かなりの照り返しで昨年は朝顔もゴーヤも他の場所と比べて暑すぎて育つに良い環境とは言えないからであった。つまり住人である私の為のグリーンカーテンと言うよりも、グリーンカーテンになるべく朝顔やゴーヤの生育環境によくないと言うことが優先されたのである??それもそうかも??
・ そんなことから今年は私の部屋には設置されないことになった。
・ 一番暑い部屋なのだから!一番必要とされているグリーンカーテンであるにも拘らずである!せめてグリーンブラインドでも!
・ そして昨年の教訓から今年の弦の絡まる紐のセッティングを変えてみることにした。
・ 昨年は弦が伸びる方向に縦長紐を数本用意したのみであったためか、思った様には上には伸びなくって、隣の紐に絡まってしまって本来延びるべきツタが邪魔をして余計に成長が制限されたことになった。
・ そして今年は縦紐と横紐を格子状・ファブリックネットが使用された。
・ 現在までのところとても成長が早い。「そうか?これこそネットが仕事するのであるからネットワークと言うのだろう?」と独り言を言っているとスタッフの間から笑いが聞こえてきた。
・ それこそ縦横無尽に成長する頼もしさが今年のグリーンカーテンの成長には見て取れた。
・ 何事にも通じることではあるが不安定な足元では成長速度を落とす。自然界の生物には動物だけでなく植物にも言える。大きく成長したにもかかわらず台風が来て倒れるようでは生命を任せきれないと言うことでもある。つまり植物たちは確りと自分たちの成長する足台を見つめているのである。安心ステージに今年の成長はすざましい。
・ そして建築屋である。そのままではなくネットに張力を入れると立派な構造体が出来上がる。自然界から得たストラクチャーでもある。

* ケーブルネット構造の研究で高名なF・オットー氏の後継者であるW・ゾーベック氏の設計よるレインクリニック(ドイツ・フランクフルト郊外)は分散した病棟を繋ぐ機能を美しくデザインした。
・ 新潟中越地震が発生する一か月前であったが斎藤先生リーダーによるドイツ研修旅行は大変な勉強になった。現物を目の当たりにして斎藤先生からの解説にも大変なバイブレーションを受けたことを想いだす。
・ フライオットー氏の言葉の中に出て来る「自然の構造体=ナトール」こそ基本理念なのである。
・ 散歩していると橋げたの下や木々の間に沢山の蜘蛛の巣が設えてある。
・ 彼らは張られたネットに昆虫が引っ掛かるのをじーっと忍耐強く待つのである。昆虫が掛からなければ何日も何日も食事にありつけない。そのまま空腹である。空腹から死活問題に発展する危険をはらんでいる。その間、強風もあろう。大雨もあろう。彼らは修復しながらじっと忍耐して獲物がかかるのを待つ。
・ そのネットこそフライオットーのケーブルネットの原点なのだろう。
・ 前述した高田建築事務所新潟営業所の恒例築縁会:地引網の網もネットである。

* 情報キャッチ量はネットワークの緻密度に比例すると言って良いかもしれない。朝顔もゴーヤもネットワークの上で安全かどうかのチェックする自然情報で踊らされているのである。
・ 「育夢創造」は今年もテーマに掲げている。育てるにも育つにもエネルギーが必要だ。
・ 情報ネットワークが破断すれば企業は死活問題に立たされる。ネットのワークはいずれにせよ大切な存在である。

* もう一つの報告がある。
・ 第15回高田建築事務所木族の会合同安全大会が6月21日に開催された。
・ 今年のテーマは「品質は信頼・セキュリティーの確認」である。
・ 品質チェック時に自分目線ではカットされてしまう死角がどうしても生まれてしまうことがある。そこで一度、第三者機関視線でのチェック受けるとどうなるか?そんな講演であった。ジオとホームリサーチさんを講師に迎えてのお話は職人集団の強烈な視線を受けながらの開催であった。
・ 第15回合同安全大会は400名弱の参加者で織りなす安全祈願ネットを祈っての開催であった。
・ 何れも人たちがする技・業:益々の精度と純度を高めるネット・ワークの成長が楽しみである。
・ そしてネットワークの成果はフットワークの良さで実現する!ことを改めて確認した次第である。



朝顔とゴーヤの定番グリーンカーテンはネットワークですくすく育つ!
    
二階ベランダにもすくすく育つ!桐の大葉も立派なGC     鉄手摺に絡まって伸びる!

   隔離された公園!せめてネット下に朝顔を! 吾輩(蜘蛛)はネット作りの名人である!

  
ゾーベック氏のレインクリニックのネットケーブル!Fオットー氏によるミュンヘンオリンピック会場!

 今年も多くの築縁様が集まって下さった!

サー木族トン汁お召し上がれ!
忍び足・・・今年こそ真っ二つに!
今年はお金も入っているぞ!
恒例の餅まきだ!
大道芸人エージさんに魅入る築縁様!
波が高く地引網が中止になったが楽しかった一日には変わりない。