高田清太郎ブログ

TVドラマ「半沢直樹」視聴率ダントツ一位!瞬間44%?? 2013.09.27



エッセイ

すまいは巣舞
巣は形・舞は想い
想いを形に
巣舞るフォー・ユー
高田建築事務所

*   「やられたらやり返す!倍返しだ!」「もしこの件が解決したら土下座をしてもらいます!」
・  何度も繰り返されるこの言葉には何度聞いても凄味がある!仕返し!報復!復讐!敵打ち!・・・・    以前ブログで書かせていただいた(2013・07・17)が、池井戸潤著の「オレたち花のバブル組」を脚本つけてドラマ化したものである。
・    主人公の半沢直樹(ドラマでは堺雅人)は正義感溢れる熱血漢銀行マン。
・    おやじさんはネジを作る町工場の社長さんだったが、銀行から依頼されたとおりに土地建物を担保に差し出しながらも銀行融資が適わず自殺に追い込まれた。
・  直樹少年は銀行とのやり取りや自殺に追い込まれた親父の姿をつぶさに見ていた。当時の担当者は次期頭取を狙っている現大和田常務(香川照之)である。当然大和田常務はそのような記憶は残っていない。(この手の話は加害者は忘れるが被害者の記憶は消すに消されない田原坂である)
・    主人公は成人して敢えて、その銀行に就職する。そしてその常務のもとで業務する立場にある。中々厳しい環境でのお話である。その分、視聴者は固唾をのみながらの鑑賞になる。
・    半沢の日常業務は融資部である。融資したからには当然回収作業も仕事も生まれる。熱血漢で正当論を口にするだけに様々な不祥事の後始末的な仕事を任される。
・    頭取直々の仕事もこなすようになる。
・    上司の不祥事の濡れ衣を着せられ、その責任を取らされたり多額の負債を取り戻すべくミッションが与えられるお話である。
・  頭取からは難関と言われる金融庁調査の対応窓口担当にも命令を受ける。
・    最初は5億円の回収ミッション。続いて200億円融資先の再建ミッションである。
・    誰が見ても回収不可能・再建不可能と思える事案である。大きな壁が立ちはだかる。
・    しかし、彼の頭の中には不可能と言う言葉は存在しない。必ず解決すると言う強い信念の持ち主である。
・    必ずできると言う信念である。勿論できると自分に言い聞かせることで次から次へと不可能とも思える扉が開いていく。たたき続けると最初は小さな蟻穴程であったものがやがて厚い壁にヒビが入り絶体絶命と思われた障壁が大きく破壊されていく。問題解決の扉が開いて解決して行く瞬間である。
・  それらの不祥事の大本が大和田常務であることを突き止める。取締役会で執拗に土下座を要求する直樹の目には亡き父への復讐の涙が零れ落ちるのであった。取締役会人前で部下に対して土下座をする香川氏の演技には凄いものを感じた。
・   そして、不祥事が明るみに出たところで頭取裁定である。誰もが極刑に値する 役柄、悪の根源である大和田取締役常務に対する寛大な措置(常務名を返済:取締役はそのまま)にはずっこけてしまった。
これに反して悪を突き止め銀行を危機から救った半沢直樹に対しては(大きな仕事をした後にも拘らず)銀行に残っての部長への昇格ではなく、関連会社への出向命令であった!視聴者の多くは理不尽さにかなり戸惑ってしまったことだろう。後味の悪い終わり方である。
・  それだけに続きがあることを強く意識させる番組の終了である。
・    頭取の信任が強いことには変わりはない。きっと次への難問に応えてくれる主人公ならではのミッションが与えられたのである。*    視聴率NO1のドラマが今回で終了した。都市部では44%超えたとのまさかの数字が踊っている?
・    特徴ある二つの言葉が気になる。
①    2倍返し!10倍返し!100倍返し!やられたらやり返す。
②    問題が解決したら(回収できたり、その会社の再生ができたら)土下座をしてもらう!
・    とてもスカッとする瞬間である。
・    悪代官が庶民を苦しめる。そのことに対して鉄鎚を加え・正しき裁きを行うのである。水戸黄門のドラマに相似る所がある。その分スカッと気持ちが晴れるのである。
・    デュオニソス的な時代をアポロン的に断裁するのであるから気持ちが良い。

*    やられたらやり返す!仕返し!復讐!敵打ち!
・    やられたらやり返す:この言葉がいつまでも残る。残る分、様々な連想がランダムに起こってくる。
・    「デスマッチ戦」はどちらかが死ぬまで闘うというとても厳しい環境の中での死闘である。
・    「弱肉強食」:自然界の淘汰原理
・    エンドレスな闘いは生命の存続を断つことになる。そこで、
・    「ハンムラビ法典」:目には目を!歯には歯を!過ぎた仕返しはしてはならないと言う制限つきの人類セーブのルールであった。
・    「忠臣蔵」:主君の仇討は美談として残る。映画界では興業成績が上がらない時、忠臣蔵をバージョンアップすれば成功間違いないと言われている。近年では影をなくしていると言う君臣の関係美学であるからだ。
・    「9.11ツィンタワーテロ襲撃で崩落」:報復戦:イラク・アフガン戦:VS:シリアの化学兵器使用にアメリカが断罪:
・    外部に共通の敵を作ることでしかその国を治められなくなってきている中国・韓国があるとの情報が行きかう。
・    戦争を終結するためには報復をやめなければならない。闘いの連鎖は死の連鎖を止めることが出来ない。
・    「倍返し」:やられたらやり返す:とても分かり易く、気も晴れ晴れすることだろう。
・    それでもそう単純ではない。晴れ晴れするかもしれないが爽やかではないものがある。
・    一方、「左の頬を叩かれたら二倍返せ」 V.S 「右の頬を出せ」(こちらも二倍戦略:バイブル)
・    1km行ってくれと言ったら2km同行せよ
・    「マルチン・ルーサー・キング牧師」:50年前に凶弾に倒れた。人種差別から平等を訴えるのに銃刀はいらない。必要なのは夢である。(希望である)有名な一言は今も私達の心に残る。「I Have a Dream!」「私には夢がある!」公民権運動:人種差別をなくすることで夢実現である。その根底には:
・    「ガンジーの無抵抗主義の原点」があった。
・    「マザーテレサ」:インドでの救民活動!への影響も強い。
・    「やられたらやり返す!二倍返しだ」と強烈に言い放つ言葉にはまだまだ多く連想が・・・
・    秋が深まってきた現象かもしれない。


豊かな実をつけた栗の木

田圃に取水する管理人はジェロニモ?

稲を隠れみのに育った稗:正体は必ず現れる!

長雨で寝てしまった稲:刈入が大変だ!

のんびりと日向ぼっこ!

朝焼け空は中越地震の日を思い出させる!