高田清太郎ブログ

また、一つの夢が叶った!グランチャ物語 絵本作家中川ひろたかさんがやって来た。



エッセイ

すまいは巣舞
巣は形・舞は想い
想いを形に
巣舞るフォー・ユー
高田建築事務所

*    グランチャの館長は近藤泰子さん。一言で夢実現の名人!である。私から見ると計画通りに確実に長年の夢を実現されたのであるから。ご主人と確りと2人3脚で歩調を合わせて有言実行のカップルである。
・    夢は夢:現実は現実となりがちなところを確りと目標を持たれて出発され半年が過ぎようとしている。
・    グランチャは長岡市寺泊町の海を望める小高い丘の上にある絵本館である。
・    長年、病院と医療介護関係の仕事に従事されていたご夫妻が20年前に建てたログハウスは丁度年季がかったなんともいえない味わいを醸し出している。
・    敷地もそれなりに広く:手入れするも大変な仕事であるが、楽しみに変えることが出来るステージだから全くうらやましいというほかない。
・    敷地の管理は出発当初からご主人の仕事と明確に分担されていたようである。
・    絵本館を訪れるとまずお迎えに出てくださるご主人から絵本館の周りの環境を楽しむようにご案内を頂く。先回来たときよりもかなり整備されている風景になっていた。どんぐりの木々に囲まれてユキワリソウが咲く場所をご案内頂き指の先には冬支度を急ぐ木々たちを海を遠景に眺めることが出来る。そして館の足元には家から連れてこられた子ウサギが5羽遊んでいる。(いつか放し飼いにしたいと目論むご主人の夢実現は?)
・    いい景色である。叙事詩としては勿論叙情詩としてもとても素敵だ。

*    私ごとではあるが、団塊の世代が2025年に75歳になる。
・    先日私の小学校時代の同期会が開催された。今年65歳になる私達は昭和24年生まれである。
・    サラリーマン生活の同級生の過半数が仕事を離れ趣味に生きているという。
・    一番多かったのが家庭菜園であった。大地と語り合いながら植物を育て・生命の息吹を覚えながら余生を楽しむ基本のような気がしてきた。そして一次産業の趣味は夕べの食卓に載る即実益に適うから余計に嬉しい。
・    そして畑仕事をする顔たちはどことなく日焼けで健康そうで何よりだ。
・    一方で自営業をやっている連中はと言えば、中々現職をリタイヤー出来ない。暗黙知に終身現役のレッテルを自他共に貼ってしまっているからいたし方無い。
・    それでも余生を真剣に考えている場合はそれなりに覚悟を決めなければならない。
・    脅迫めいた時間が迫っても来る。

*    閑話休題:
・    絵本作家の中川ひろたか氏がグランチャにやってくるという情報を頂いて出席を直ぐに申し込んだ。定員50名だから急がないと・・
・    案の定:定員は直ぐに埋まったらしい。
・    中川先生とフリーアナウンサー近藤麻智子さん(館長の泰子さんの娘さん)との対談はとても楽しいひと時であった。
・    時は2014年10月26日(土)14:00~15:30(あまりに熱中して聞く聴衆を前に時間が少々こぼれてしまったが)
・    場所は勿論:グランチャのホールである。
・    会場はとても熱気でむんむんしていた。のみならず、椅子がデッキまではみ出してしまった。
・    幸い天候には恵まれたのでさわやかな空気に包まれてお話を聞いていたが中盤に寒くなってきたのでデッキの方は中に入ってくださいと麻智子さんからご案内頂き階段の踏み板に腰掛けての特設会場だ。

*    絵本の世界から遠かった私にとっては新しい発見だらけでもあった。
・    文(詩)と絵がコラボレーションされていたこと、製作過程をお聞かせ頂き今更ながらに確認したのである。
・    音楽の世界では作詞と作曲は別々のことって当たり前だと思っておったのであるが、絵本の世界でもそうだったのかと?初発見であった。
・    文・絵とも1人であれば一人の世界が完結するのであろうが、複数の絵描きさんが詩の作者をどこまで読み込んで絵としてあらわしていくのは至難の業であるように思うからである。
・    中川さんのお話は絵本が出来るまでのプロセスが面白い。最初に出版社から絵本のお話を頂く。文ができると出版社のプロデューサーはどの絵作家に依頼しようか?中川さん自体も出来上がってくる絵を楽しみにしていると言うのである。そして、絵描きさんには直接会わないことが多いとも付け加えられた。
・    そして基本的には描かれた絵には文句はつけない。とも言われた。但し一回だけどうしてもダメ押しした絵が一個だけあった。とエピソードを話された。
・    個別の絵描きさんとの想い出として心温まるエピソードが沢山添えられた。はたこうしろう氏・ミロコマチコ氏・村上康成氏・etc.

*    絵本作家の中川さんが直に絵本を読んでくださるというシチュエーションを作ったのは司会者の麻智子さんである。
・    バンドも結成して音楽活動でもご活躍であるので普段の講演会では歌を歌う場面が用意されているらしいが此の度は絵本のお話を沢山聞きたいと言う司会者のリードから対談が始まった。
・    結果として総6冊の絵本を読んで頂いた。絵本ごとのエピソードのお話はとても楽しいものであった。
・    作品名は「ぼくはうちゅうじん」・「おとまりのひ」・「うそ」・「おとうさん!おとうさん!」・「おばけなんかこわくない」・「あんよあんよ」
・    作者の想いが抑揚ある読む声にこめられてより一層聴衆を魅了する。
・    デビュー作は「さつまのおいも」1995年だという。
・    あだ名がピーマン:笑いあり、笑顔あり、爆笑あり、そしてちょっぴり涙ありのお話は続く。(お話の中に、ドアが開いたりあいたり!水中に落ちたり、むぐったり?)

*    絵本はこども達に夢を与える。温もりを与える。一方で、
・    優しく真実を語ることほど難しいものはないと思う中で、絵本作家は常にピュアーな目を持たなければならないことを強く意識させれられた事である。
・    一方で哲学絵本シリーズ3部作「うそ」・「ないた」・「おこる」を発表されている。人ってしょうがないよね。人って面白いよね。
・    「うそ」ではうそをつくことは悪いことなのだけれど、人を喜ばすうそもある。うそを全否定しない。子供は3歳からうそをつく!正に哲学である。
・    お話を聞きながら「事実の向こうに横たわる真実を絵本に託されている事」は改めて凄いことであると何度もうなずいている自分がそこにいた。
・    保育士さんを経験につくられてた絵本は限りなくこども目線であり、同時に大人へのメッセージでもあった。

*    19年間で発刊された絵本は196冊と言う膨大なものであった。
・    そして、次への挑戦は『落語(新作落語)みたいな楽しい絵本』を作ってみたいと抱負を語られる中川さんの絵本ワールドは止まるところを知らない。
・    絵本を購入してサイン会でも先生のお人柄が滲んでいた。『ブログに書いてもいいですか?』と聞くと一言返事で『いいですよ。よく描いて下さいよ!』であった。『有難うございます』

*    今回の楽しい時間をセッテイングしてくださった近藤館長ご夫妻にはとても感謝であった。
・     いつも明晰な司会者である近藤麻智子さんのお陰でもある。
・     今度お伺いする時にはウサギたちが敷地内を自由に飛び跳ねている館長さんのご主人さまの夢が実現しているかもしれない?と祈りながら。

 

 

  

グランチャへのご案内はご主人の役  デッキスペースは気持ちがいい           人気者のうさちゃんたち

  

サー始まり始まり:まずは自己紹介     序々テンション上がる中川先生            エッみんなうそ?

 

 

  

絵本を読む先生の向こうは海           階段の中断から聴き入る!      サーそろそろ最後のご質問を!

 …………………………………

確りとサインと握手を頂く我輩!                                                                   近藤館長と麻智子さん