高田清太郎ブログ

そして、嬉しいニュース(設計コンペで県賞:最優秀賞受賞報告)が届いた!



建築/巣舞.間知.趣舞

すまいは巣舞
巣は形・舞は想い
想いを形に
巣舞るフォー・ユー
高田建築事務所

建築作品・新潟県賞「最優秀賞」を受賞!

*    届いた通知書を読み上げると事務所の中で拍手が起こった。立つものもあり、机の影から両手を上げて拍手する者ありの感動のシーンである。
・    小さな拍手音に、「もう少し大きな拍手を!」と私の掛け声に素直に最初の拍手の音量の数割は大きくなったようである。
・    一年間掛けてつくりこんできた作品が評価されたのである。

・    新潟県建築士事務所協会の主催する設計コンペは今回で第23回目になる。
・    「建築作品・新潟県賞」という名称になってからは、第4回目である。毎回3作品前後が選ばれる。幸いなことに毎年のように受賞しているので感動もないのではと言われることもあるがそんなことはない。
・    いつも全力だ。だから結果が待ち遠しい。そして、忘れた頃に結果便りが届く。前述のような風景は何度くりかえしても新鮮だ。
・    確かに、日本全国レベルでの設計コンペ評価ではない。新潟県という一つの県内でのコンペである。大声を出すほどでもない。分かってはいるがスタッフの輝きはやはり嬉しい。
・    ちなみに当コンペでの弊社の受賞暦は23回で30作品近くに及ぶ!(中越地震の年は、開催されなかったので24年間で、23回の開催)
・    そして最優秀賞になると全国大会に参加できるのである。全国大会ではハードルが高い。今までの実績では奨励賞止まりであるが。

*    今回の作品は住宅である。少々紹介させていただくこととする。
・    この度、選ばれたのはY様邸の住宅作品である。
・    しかも、Yさんご夫妻は、もうすでに新潟と東京に巣舞を持っておられ、第3軒目の巣舞づくりである。ロケーションは中間の六日町市内である。
・    ご主人が医師であられ、職業上の関係から六日町に住まわれて久しい。その間新潟の巣舞と東京の巣舞の両方を楽しんだのであるが、六日町では借家であった。
・    様々な条件が重なって六日町に巣舞の拠点を構えることになった。ご紹介頂いて3軒目の居場所づくりにはご夫妻の心の居場所をつくるお手伝いをしたく参加させて頂くことになった。
・    タイトルはSoul Junction!(魂の居場所)である。
・    お仕事と憩いの巣舞の交差点!人工環境と自然環境の交差点!新潟と東京の巣舞の交差点!ご主人の渓流釣りを誘う川模様(魚野川)が俯瞰できる交差点でもあった。
・    巣舞の内外の接点となる東屋アプローチは全体の象徴でもあり物語の始まりでもあった。
・    この位置に立つと焦点が集まってくるからである。逆焦点法の手法も採用された。

*    敷地と建築全体には数多くのグラデーションが施されている。
・    ハイラルキーを細分化することで外と内との空間の流れを自然化させている。
・    シームレスな様々なシークエンスを設えることで次への景色に期待を膨らませ自然なアプローチを誘うのである。
・    前面道路と裏に面する魚野川の土手には3mほどの高低差があり視線の使い分けもひとつのテーマであった。

*    賞をもらうたびにやって来る言葉が(お袋の顔と共に)ある。
・    銀はるつぼ・金は炉・人は賞賛によって試される!(バイブル)
・    勝って兜の緒を締めよ!
・    慢心は滅びに先立つ!
・    むしろ、喜びと同時に感謝を!そして次への祈りを忘れることなく!