高田清太郎ブログ

田圃と水:中干しと田圃ダム!



エッセイ

すまいは巣舞
巣は形・舞は想い
想いを形に
巣舞るフォー・ユー
高田建築事務所

*    越後は大穀倉地帯:水稲が田圃の主役である。稲は水が無ければなしえない作物でもある。
・    日本国自体の気候風土が稲作にはぴったりな環境でもある。
・    環境が良ければ何もしないでいいのか?と言えばとんでもないことだ。
・    育苗・田植え・田の草取り・刈り入れまでの間には微に入り細に入りで入念な農家の皆様の沢山の作業が必要とされている。
・    毎日、同じ田圃道を散歩しながら頭の下がる想いでもある。
・    そして、丁度今、季節的にも中干しの季節である。
・    元々、田植えと同時に水が満々と張られた田圃には天空から青い空色がこぼれる。
・    水稲である。水作である。その水作が中干しを必要とするのである。
・    今までの環境を一転させるのである。水の補給を断って田圃を乾すのである。田面はひび割れアート模様の共演である。
・    中干しといえば土壌中に酸素を送って健全な根を育てて行く事である。また、中干しは過剰な“分けつ”を抑えることになるとも聞いた。
・    そんな風に分かりやすい説明後、中干しの目的のもう一つに水の補給が切られると同時に水稲は水を探して土壌深くに根が伸びて行くと言うのである。そして、頑丈な茎を作るというのである。なるほど.こちらも分かりやすい説明だ。
・    水稲には水補給と中断・中干しが必要なのである。
・    すべてには時がある。植えるに時があり、刈るに時がある。水を補給するに時があリ、断に時がある。
*    田圃ダム:田圃は水害時には貯水ダムになってくれる。と言うのである。
・    7.13水害の記憶も消えぬまま一年に一度この季節を迎える。
・    今年も九州南部では発達した前線の影響で豪雨の洗礼を継続して受けることになった。
・    集められた雨の塊を排水するには間に合わない。そして河川の氾濫であり死傷者を出すのである。浸水家屋が数えあげられる。
・    大河津分水の拡幅工事が18年計画で始まった。長岡の柿川の排水工事も完成まで進捗半ばと聞いた。
・    日本は高温多湿地帯である。多湿であるから稲作のステージは完璧だ。
・    同時に、水害は両刃の剣でもある。治山治水は国家の大計でもある。
・    一反は1000㎡:100mmの貯水をすれば、100tのダムの誕生である。
・    知り合いの農家の二人は夫々400反近く持っている。二人で800反:8万tのダム保持者でもある事になる。
・    農林省からの感謝状に加えて治山治水の管理者である国交省からも感謝状ものである。

*    中干しは水稲の命を断つかに見えて実は生命力を強くしているのである。心したい風景である。
・    今年も新卒が入社して3ヶ月が過ぎた。いよいよ飛び立ちの第二コーナーである。大いに羽ばたくことを期待するものである。

 

 


親がもが10羽の小鴨を引き連れて!


田の草取りをお手伝い!


中干しすると地面が割れる!