高田清太郎ブログ

タイムマシーンと未過来去(ミカライコ): 巣舞づくりの不安解消術



エッセイ

すまいは巣舞
巣は形・舞は想い
想いを形に
巣舞るフォー・ユー
高田建築事務所

 

 

*   その前日の朝、散歩帰りの私に一人のスタッフからなぞを掛けられた。

・      明日は何の日か知っていますか?と唐突に質問を浴びさせられたのだ。誰かの記念日か?誕生日か?

・      ヒントはこの日は歴史上一回しかないというのである。すると誕生日じゃないことになる。毎年くりかえされる記念日になるから。

・      ?????

・      しばらく考えたが全然分からない。降参

・      すると、明日2015年10月21日16:29はデロリアン(車型タイムマシーン)が1985年からやって来た日ですよ。

・      バック・トゥ・ザ・フューチャーⅡでドグことブラウン博士が開発したタイムマシーンに乗って主人公マーティが未来へタイムスリップするアメリカ映画ドラマである。

・      私もこのドラマのファンであったのでとても嬉しく思った。その他愛もない話題が会社朝礼を笑顔にしてくれた。

・      特に未来社会を描く時にネックになるのがその時代の未来環境がどのように変わっているかを推測する能力を持たなければならないからである。

・      未来予測をしてくれる題材を沢山提供してくれる一つに漫画がある。鉄腕アトムはその代表格でもある。科学者お茶の水博士の未来予測も着々と実現してきた。

・      バック・トゥ・ザ・ヒューチャーⅡで1985年に予測していたもので2015年の時点までに実現したものも沢山ある。

・      ホバー・ボード

・      「大画面の薄型テレビ」と「ビデオ通話」

・      タブレット型「コンピュータ」

・      メガネ型「コミュニケーションツール」

・      空中に3D映像を投影「ホログラフィックディスプレイ」

・      自動靴ひも調整機能付き「スニーカー」

・      自動乾燥機能付き「ジャケット」(エアコン付きジャケット)

・      などなどである。人々が欲しいと思っているもの。こう有ればいいのにと想っている願望が実現していくのだからその発想法には楽しむものが沢山ある。

 

 

*   このことを巣舞づくりに置き換えて考えてみるのも面白い。

・      巣舞づくりは夢・希望も多いが、同時に迷いも不安も沢山抱えての出発であることに間違いはない。

・      「何時建てようか?」「土地はどこに?」「予算は・・・何年返済?」「将来の家族構成は・・・嫁さんがきたら?二世帯・三世帯?」又「どこの業者にしようか?」「どんな建て方、設計は?工法は?」「どこに借家?」「引越しは?」あげくは箪笥の裏側まで心配になり頭の中は不安で一杯である。

・      夢ある巣舞づくりもこの不安ゆえに、重苦しくなる事業になってしまいがちである。

・      一体不安とは何なのだろう?少なくとも未来に起きる出来事に対する心配事である。

・      人は多くの想いイメージを抱いて生活して居るもの。

・      このイメージにはプラスとマイナスがあって未来に対するプラスイメージを「希望」と呼びマイナスイメージを「不安」と呼ぶ。

・      巣舞づくりは人生の一大事業。それだけに希望と不安で一杯である。希望はどんどん膨らめ!反対に不安は誰もほしくはないもの!

・      このマイナスイメージの不安解消法は無いものだろうか?・・・・方法は一つある!

・      不安は未来に対して起こる事象であるから、未来から過去形にしてしまえばよいことになる。

・      えっ!と思われるあなたにご進言である。これから取り組もうとする巣舞づくりは「上手くいくだろうか?」から「上手くできた!」とイメージをして過去形にすることである。

・      するとイメージはみるみる楽しく善の展開を始めるのである。時に人はこれを「信じる」という言葉で表現しようとしている。そしてこれは人間に与えられた特権のひとつでもあるが。

・      私達は時々、証拠を見せたら信じるよ!と言うが、実は見たものを信じると言わない。確認したと言う事象の出来事である。

・      バック・トゥ・ザ・フューチャーは未来に行って確かめようとしたり過去に戻ったりそんな過去未来をコミカルに映像化したものである。

・      巣舞づくりも不安が最後まで不安だと不完全になってしまいがちである。

・      巣舞づくり:希望はますます未来形に!不安は過去形に織り交ぜて「未過来去(みからいこ)に不安を解消したいものである。