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住まい点検のすすめ



リフォーム
メンテナンス

令和6年1月1日の能登半島地震でお亡くなりになられた方々のご冥福を謹んでお祈りするとともに、被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます。
そして、被災地域の皆様の安全と、一日も早い復興をお祈り申し上げます。

今回は、安心して長く住まいを使っていただけるよう、住まいの点検についてご紹介させていただきます。
私事ではありますが、リフォーム部に配属されて半年以上が経ち、築縁様(OB様)のお住まいだけでなく、他社で建築された様々なお住まいに関わらせていただきました。
学びを整理しつつ、皆様のお役に立てれば幸いです。


■住まい点検のいろいろ

点検項目は様々あります。
外部 ………… 基礎・外壁・屋根・バルコニー 等
内部 ………… クロス・建具・水回り設備 等

住まいはこまめにお手入れすることで確実に長持ちします。
上記は、大まかな項目となっていますが、それぞれご紹介していきます。


■外部点検

〇基礎

住まいを支える重要な部分ですが、点検ポイントは2点!
「クラック」と「シロアリ蟻道」の有無です。
微細なひび割れは、「ヘアクラック」と言い、経年変化で構造への影響は低いですが、
大きなクラックは、床下内への雨水の侵入に繋がる可能性がありますので、要チェックです。
また、基礎廻りはシロアリの侵入口となる場合があります。「蟻道」を発見したら、慌てずに、当社にご連絡下さい。

コンクリートのへアクラック
▲ヘアクラック
コンクリートの蟻道
▲蟻道

〇外壁・屋根

外壁には、窯業系や板金系、タイルなど様々ありますが、素材によっては、およそ10年が過ぎた頃から塗装や基板の劣化が始まることが多いです。
窯業系であれば「欠け」がないか、板金系であれば「錆」が広がってきていないかをチェックしてみてください。
ちなみに板金系は、雨があたりにくい場所が、白錆が発生しやすい部分です。
軒下やポーチなど、雨のあたりにくい場所は、年に1、2回ホースで水をかけて汚れを流し、錆予防をしましょう!

ガルバリウム白錆 外壁欠け

外壁は、表面の塗膜が劣化してしまい中の基板が傷んでしまうと、張替えや上張りが必要となります。これら劣化が起こる前に塗り替えを行うことで、外壁を長持ちさせることができます。

屋根も同様です。瓦屋根は寿命が30年~長いものでは100年のものまで!
長寿命ですが、地震や雪害により、ひび割れが発生することも。
板金屋根では、外壁と同様に錆が見え始めたら塗り替えのサインです。

屋根の上は点検が難しいかと思います。
そろそろ時期かな、ひび割れが心配だなと感じたら、ぜひご連絡下さい。

また、外装には「コーキング」という目地材があります。これが経年劣化によってヒビ割れてしまうと、防水的な弱点となってしまいます。コーキングにヒビ割れや剥がれなどがないか、定期的に点検してみましょう。
外壁コーキングの劣化

〇バルコニー・ベランダ

バルコニーやベランダも点検が重要です。床には、防水のためにFRP防水やシート防水といった工法が使われています。
これらは夏季冬季を経て、伸び縮みを繰り返すうちに、写真のような「ひび割れ」が発生しやすくなります。表面のトップコートだけでなく、FRP防水面までヒビ割れてしまった場合は「膨れや波打ち」が現れ始めてしまいます。防水の劣化は雨漏れに直結してしまうため、メンテナンスの際に、目を光らせていただきたいと思います!
FRP劣化 シート防水劣化


■内部点検

〇クロス

普段生活している中で、最も目に入るのがクロス等の仕上げ材かと思います。
点検ポイントは、「浮きや剥がれ」と「シミ」になります。浮きや剥がれは経年とともにみられる症状で、軽微な物であれば、ご自身で修繕が可能です。
しかし、「シミ」にはご注意下さい。汚れとは違い、写真のような茶色や黒ずんだシミは、雨漏れやシロアリ被害による原因が考えられます。
万が一、シミが直線状にひろがっているのが確認されましたら、シロアリ被害の可能性があるため、慌てずに、当社にお知らせください。
クロスシミ クロス_シロアリ

〇建具

扉や戸、窓サッシをまとめて建具と呼びます。点検ポイントは、「開閉具合」です。扉であれば、蝶番の緩みや、ラッチ(ドアノブの小口)部分の油切れ等が考えられます。戸であれば、レールや戸車の劣化が考えられます。開閉がしにくくなったり、重くなったら、メンテナンスのタイミングです。
引き戸の戸車による不具合は、建具の種類によっては調整ねじを回すことでご自分でも解決しやすいです。戸の小口面上下に調整ねじが付いている場合は、試してみてください。

 

〇水回り設備

設備機器については、当社では数年前の施工から10年保証の対応を行っておりますので、保証期間内の不具合についてはそちらで対応させていただいております。
そういった長期保証がついていない場合でも、ユニットバスやキッチン、洗面台など、部品が多く接続されている設備は、各部の取替や修理ができる場合が多いです。しかし、取付から8~10年程度を経過すると、代替部品の製造を中止してしまう場合があり、部分的な修繕が出来ない事例もあります。異常があった場合には放置せず、すぐにご連絡いただきたいと思います!


いかがでしたでしょうか?

家はお手入れ次第でとても長持ちし、快適にお住まいいただけます。
季節の変わり目や天候を見ながら、ぜひ住まいの点検をしてみてください。

最後に、「住まいのリフォームフェア 2024春」が開催されます!
会場は、新潟、長岡、上越、新発田の4会場あります。
当社は、新潟会場・長岡会場にて出展予定です。
新築・リフォームを考えている方、同時開催のマルシェにご興味がある方、ぜひご来場下さい!
★「住まいのリフォームフェア 2024春」HPはこちら

長岡本社 リフォーム 藤本