はさ木のある巣舞


玄関ホールにはさ木を、トリックしてみました
一度も来たことのない所だというのに妙に懐かしさがこみ上げてくることがあります。
初めての空間なのに
――確かにこの場所、この風景――
懐かしさのあまり涙ぐむことさえあります。
日本人の心に残る強烈な風景のひとつに、農耕文化の風景があります。
山々を背に横たわる黄金色の大海原、
たわわに実った稲穂、越後人のノスタルジアを語る時にも
田園風景をさけて通れません。
日本一の穀倉地帯――そこには、はさ木と穀物倉が点在しました。
どこにでも見られたそれらも最近ではあまり見かけなくなりました。
春・夏・秋と風と戯れたはさ木、
厳冬の雪原に肩を並べて佇む姿、越後に生まれ育った私達の心の風景――ノスタルジア





朝もやがたちこめている
かすむはさ木
一列に並んだ鳥たち
なぐさめの風景
刈り取られた稲穂
はさ木の間から流れくる
甘く生命を育む香り
越後人の心の中に永久に残る風景
東山は今朝もはさ木の背後にとても静かだ………
かすむはさ木
一列に並んだ鳥たち
なぐさめの風景
刈り取られた稲穂
はさ木の間から流れくる
甘く生命を育む香り
越後人の心の中に永久に残る風景
東山は今朝もはさ木の背後にとても静かだ………