W&Wプロジェクト

W&Wプロジェクト

南東面を全部筋違い壁のない開放窓にしたい。
露出された構造rc壁が窓の中にある柱に見える。
W&Wプロジェクトのコンセプトシーンである。


当住宅は民間デベロッパーによって開発された住宅団地に計画されたものです。
コモンスペース・フットパスを持ったゆとりのある敷地は建物の内外部の相互貫入を促すことが必然的な姿でもあった。
都市型コートハウスが外部を閉じて内に開いていくのに対して、
当計画は内に構造コアをつくり外部に開く手法をとることになった。
建築の3原則:強・用・美を追求し生まれた「W&W工法」はハイブリッド工法を採用する事で可能になった。
具体的には2m角のRCコアーと各辺の平行移動したところに4枚のrcの壁を立てる。
それらのRCの壁と木造梁を緊結することで、鉛直力と水平力を受けることにする。
よって他の壁はほとんど水平力から解放された カーテンウォールと同じ扱いことになる。

 

 

壁の中に窓が!(Window in Wall)から
窓の中に壁が!(Wall in Window)

 

玄関を入ると視線は再び外へ!
室内外の相互貫入である。


リビングに入るとやはり
正面の中庭に目が流れる。
中庭には囲うように格子戸が用意されている。

W&W工法

この工法が意味するものはW=WindowとW=Wallの頭文字をとって略したものである。
メーソンリー工法(組石工法)に代表される構造が作り上げるファサードは大きな壁面に小さな開口部が定石であった。
Wallの中にWindow があるのである。
スケルトン工法は自由な開口を伴ったファサードを獲得するのに成功した。
高層建築は純ラーメン工法を採用する事により、水平力を集中的に対処させるコアー配置の力を借りることでそのファサードをカーテンウォールと呼ばせたのである。
かつて重厚な壁を軽快な表層ウォールとすることに成功した。
しかし、このような構造は一般住宅においては、むしろ敬遠されているような風潮でもある。
住宅は軸組工法に耐震壁を施したり、耐震壁そのものの壁式・パネル工法で納めてしまう2つの大きな構造にならされてしまっている。
(勿論、近年では、金物と集成材を使用することで純ラーメン構造を獲得してきた事も忘れてならないことである。)
スケルトン工法の耐震壁なる存在は結構住宅レベルの空間を自由に得ようとするときには障壁になること多々である。
特に、将来にわたりライフスタイルが変わり当初の予定した機能を変更しなければ成らない事がある。そんな時に構造の力(象徴的にWallと呼ぶ)と空間の力(象徴的にWindowと呼ぶ)が夫々に自分の責務を果たしてくれることで建築の寿命を長生きさせてもらえるのではないだろうか?

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