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House546

JET STREAM ミスターロンリーの家 新潟市 H様


新潟市
ガレージ
高床・三階建て ・多雪地域
二階リビング
景色を取り込む
SE構法
ホテルライク

この物語は、「ガラス張の中で暮らす」
そんな破天荒な夢をジェットストリームに乗って駆け抜けた、ある人々の軌跡である。

季節は冬。
プロジェクトチームが、市内のある一室に集まり意見交換がなされた。
流れていた曲は、ミスターロンリー。

しだいに、絶対に譲れない事が明確になってゆく。
それは、限りなく河に近づく事。
限りなくスケルトンで美しくある事。
ある角度の眺望を絶対に維持する事。
心を癒す事。
可能不可能を様々な角度からチェックして前に進む。
当然、街に飛び出しデザインの収集も繰返し行われた。

そして、また冬が訪れた。
水面の流れが海へとゆっくり進んでいる。鴎達が突然一斉に飛び立った。
カーフェリーが河上に向けられた船首を一気に河下へと向けだす。
フェリーはダイナミックにUターンをし、重量感たっぷりに海へと向かって行った。
夜になると、メッセの灯りが、ほど良いスタンドの役割をしてくれている。
視野の角度を変えると、NEXTの光がイルミネーションのように感じる。
部屋の照明を少し落とし、窓辺でしばらく夜景を眺める。
このままカーテンは朝まで全開にしておこう。
たぶん、誰も外からこちらを見る人はいないだろう。
そして、やっぱりこの家には、ミスターロンリーが良く似合う………。