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NO.28 「子供の居場所」・・・・バリアー体験、成長促す

2008.03.24

いま、バリアーフリーは大きな渦となって時代をリードしてくれています。その根底には、優しさと思いやりがあるからです。バリアーフリー万歳!それでも、 バリアーフリー一辺倒のとき、その反対側のことも考えてみる必要があります。特にここで取り上げさせていただきたいのは子供達たちの居場所についてです。
中条聖心幼稚園(北蒲原郡中条町)が三月に完成しました。高橋園長との出会いは、三年前になります。自然界にも、社会生活にもいたるところにバリアーがあ ります。家庭生活から、初めて社会生活にでる子供たちの社会訓練の場としての幼稚園はバリアーが必要だという考えに基づき、昔話「三枚のおふだ」のお話を ヒントにコンセプトがつくりあげられました。
小僧が鬼ばばから逃げるのに三枚のおふだを順番に投げて山、川、火のバリアーを作って無事に寺に帰るというストーリーです。そこで、少々即物的ではありま すが、遊戯室への入り口ドアを開けると、いきなり30センチほどのスキップ(山)を造りました。ここはステージとしても利用できます。遊戯室の天井を仰ぎ 見ると全面ガラス張りのトップライトが設けられており、暑いお日さま(火)が容赦なく降り注ぎます。この部分は採光上とても大切な機能を発揮してくれま す。さらに屋根付きデッキの一部に屋根を取り外したパーゴラを設け、雨が直接降り注ぐ水たまり(川)を造りました。
山とお日様さまと雨をいつも身近に感じることで、自然との共生を学ぶ場としての仕掛けづくりをしてみました。
作家の大江健三郎さんの言葉を思い出します。「便利とか住みやすいなんていうのを住む人間がいうのは、謙遜の態度がたりない。むしろどこも住みにくいものとして認識することこそ肝要な姿勢である。」と。
幼いうちにさまざまなバリアーを体験することによって、成長を促され重要な教育現場になり、大人になったときには、むしろバリアーフリー運動の心を大きく ふくらませてくれるかも知れません。また、同時に「人生には山あり、谷あり」困難を乗り越える勇気と知恵を身につけて欲しいという願いも込められていま す。

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