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NO.42 「敷地への配置①」・・・・さまざまな「軸」を採用

2008.06.16

長年住み慣れた敷地での建て替えの場合は、配置を決める時、これまで住んできた経験から熟知している採光や通風と言った自然条件を考える事はとても大切で す。また、騒音や近所付き合いと言った二次的・人為的な条件も避けては通れません。新しく敷地を求め建築される場合にも共通する事ですが、プランと同時に 考えなければならないのが配置です。プランには様々な要求をする人々も敷地に対しての配置には意外に無頓着なのです。道路からのアクセスの仕方や隣接する 環境・景観はとても大切なファクターです。更に大切なポイントに『方位』もあります。
ところで私達は敷地にプランニングする時には、無条件に道路と平行に配置する習性があります。しかし平行軸だけでなく、軸をちょっと移動することによって、自由なプランや実際住んでみて意外に住みやすさを感じるものでもあります。
長岡市の悠久町は、住宅の建築地としてはとても環境の良いところです。しかしHさんの前面道路は北西方向に30度振れていました。アプローチと玄関部分 は道路と平行に配置しておりますが、リビングダイニング・畳の間は真南の方向に軸を動かす事にしたのです。つまりXY軸に45度軸を加えることにより(多 軸)南東からの太陽光をより多く取り入れることができたのです。
同時に室内の空間が135度でつながり、視線がつねに遠くに働き、実際の坪数よりも広く、開放的な雰囲気になりました。
Tさんの場合は、OMソーラー屋根を採用、太陽集熱を最大限に取り入れるために道路との平行な軸ではなく、建物全体を真南に回転させることにしました(移軸)。結果として、外壁面は隣家と平行でなくなり、視線を直対面する事から避ける事が出来るようになりました。
とかく住宅街では家々が平行に配置されるので、窓からお互いの外壁を見て生活するといった事が多く見られます。そんなときに様々な軸を採用する事によっ て、視線は外部空間のニッチを探し、楽しむ事になります。道路に平行軸から太陽や涼風方向に軸を考えるととても豊かな空間が出来あがります。
「北北西に進路をとれ」はヒッチコック作品です。我が家の進路軸はいかに?家族会議に花が咲きますよ。

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