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八面玲瓏(はちめんれいろう):羽生喜治将棋士のご講演に感動

2009.10.6

私は四面朦朧?

 

羽生善治棋士の講演会に出席した。タイトルは「現代的な決断力とは?」であった。
常に真剣勝負を強いられる環境の重圧にどのように対応しているのか?時代が大変厳しい中で、経営者は誰も暗中模索である現代とても興味がわくタイトルでもある。中々時代の先読みが出来ない暗中!でも時代の先読みが出来る人々が居る。そして読んだとおりに行動できる人が居る。私にとっては奇跡と言いようのない組合せである。なんとなく時代がぼやけてしか見えないのだから、確りとした決断を下して行動等とてもとても!が凡人の感想である。しかし、どんなに言い訳しようと先を読み行動する人が重大であることに変わりはない。
羽生さんが大切にしている3点について話があった:「直感・読み・大局観
1直感
脳科学者の池谷裕二氏の「直感とひらめき」の違いを引き合いに出された。「直感」は理論を持って説明できる。経験が大切。「ひらめき」は良くわからない説明できないがなんとなく。将棋は、数学の問題を解くのに「公式」をどのくらい知っているかと同じく、どれくらいの「手筋」を知っているかが勝負である。形で理解することが重要。目前の局面が現れたときに指すべき手の候補は、80通りの中から2~3通りに絞り込む。丁度写真機がフォーカスを合わすようなもの。これらを 直感力という。
2読み
将棋の指し手数は10の220乗あると言う。千手先を読んでも大した読みにならない。十手先を読むということは、3の10乗の指し手があるということになる。いかに先を読み深めていくかが勝負どころである。
持ち時間が9時間:この限定時間の中で何手先を読むかが勝負:長く考えているから良いというものではない。むしろ考えているというより迷っている時間のほうが長いときも多々である。
3大局観:
局面を認識して、手の善悪を判断し、良い手を生成する能力。
c.f:木を見て森を見ずにならないよう大局に立つ。
調子がいいときは沢山の組合せを考えるよりもむしろ、踏ん切り、見切りがつけられる時である。運・不運に拘るよりも「不調が続けばそれが実力」と言うように実態なのかたまたまなのか、時に生活習慣を変えてみることが重要である。
羽生さんの将棋に対する姿勢で好パフォーマンスの順位!
1リラックスして楽しんで将棋を打っているとき
2程よいプレッシャーがかかっている時:緊張感はとても大切:その人の脳が最大限に活用出来るからという。
3やる気がない時:結果も良くない。中途半端なときは決断力がない。大ピンチの時はむしろ良い。開き直れる。ミスは重ねない:ミスは行っても良いが繰り返さないことである。順調の時は良いサイクルが回る。シンプルな戦いが良き結果になる。ミスを重ねると複雑な戦い方になる。
そして何よりも気になる言葉:「八面玲瓏(はちめんれいろう)」な気持ちで大局戦に臨むことが大切。玲瓏とは透き通るような美しい事。心にわだかまりがなく澄み切っていること。八面が付いて誰とでも円滑・巧妙に付き合える様!と辞書にあった。18年もトップを走ることが出来るのは尋常なことではない。学びあやかりたいものだ。玲瓏なる言葉に対する言葉を捜せば朦朧になる。先が見えず考え方も濁ってしまっては、急峻な現代環境の中での適宜な決断が出来ない。心は常に羽生さんが大局に処するように玲瓏なる心を持つことが大切!
そしてそれを実行するには、基本的な日常生活を確りと持ち、時に生活習慣をガラリと変えてみる必要があると教えられた。懇親会でも多くの方に丁寧に対応されていた。私も羽生さんと名刺交換をさせていただきその人柄を見ることができた。講演会の話を肴に友と飲みすぎて、玲瓏どころか朦朧にならないように要注意。静かで穏やかなオーラを感じた。
羽生さんの益々のご活躍を祈念します。
  決断力の手の感触にもオーラが! 羽生さんの強運にあやかりたいもの!

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