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ことばの五感

2009.11.4

ことばと言と言葉そして言語!

「言」は凄い力を持っている。
日本では古来から“ことだま:言霊”と言い、言葉が霊力を持つと信じられていた。
“言”と一字で“ことば”と読ませるとなんとなく力が出てきそうである。
“言葉”と書くと枝葉末端の葉っぱがざわざわと騒ぎ立てているような井戸端会議風めいたことばに聞こえるから不思議でもある。
“初めに言葉があった!・・・・・全てのものはこれによってできた!”とヨハネの福音書(バイブル)の書き出しが始まる。
宇宙の始まりも世界の創造も創造者から発せられる言葉から造られたのだと。
現代科学で解明されている範囲では、宇宙の始まりはビッグバーンで始まった。現在もどんどん拡大していると言うのである。であれば、反対に過去に戻れば限りなく収束して宇宙の始まりは正に小さな、小さな一点から始まっていることになる。
創世記のはじめに:「はじめに神は天と地とを創造された!」とあり・・「神は光あれと言われた。すると光があった」と続く。ここに言があった。
話がとても卑近な例になるが、私達、建築設計する者達にとっては白布に一筆をどのようにしたため様かと考えた時は、そこに“ことば”がある。と言うよりも、ことばで考えていると言ったほうが良いであろう。たとえ一々書き文字や読み文字でなくても思いは無意識下にことばで考えていることになる。
言い方を替えれば「言葉で考え、言葉でデザインし、言葉で物心両面を正に創造しているのである。」一昨年来、弊社の朝礼で「職場の教養」を輪読している。その後、それに対して当番が意見を述べて私や複数人にコメントを求めるやり方である。なかなか身につまされることが書かれており大変勉強になる。
10月30日の「職場の教養」に“正確な言葉”とタイトルされた文章が載っていた。
人の脳の信号から意図を読み取ってロボットを操る「ブレイン・マシン・インターフェース(BMI)」と言う技術が開発され、進みたい方向を頭の中で思うだけで操縦できる「電動いす」が完成しました。と書き出されていた。
思うだけで操縦してしまうのである。「思い=言葉」の証明でもある。
音声認識ではなく、頭脳内認識で無音伝達される言葉である。コンピューター言語:小生も学生時代にコボル・ベーシックに悩まされた記号化された言葉の活躍でもある。そんな時代である。言葉がなければ私達は何と不自由なことだろう?
天にまで届く塔を作ろうと企てた人間の高慢さをへし折ったとされる創世記の物語(バベルの塔)以来、私達は様々な言語を話すようになったと言われている。お互いに意思を伝える言葉が通じなくなった。意思疎通の手段が欠そがれたのである。
自分だけの言い分・俺が、俺がでは成立しない平和:世界の平和は、お互いに理解しあうところから始まる。
言葉はその目的達成のための第一義的な手段でもある。
言葉が通じなければ私達は何と不自由なことだろう:自分の意思を伝えることが出来ないからである。
勿論、伝達手段であれば何も言葉だけではないが。
私達は集団生活をしている。ルールという言葉を作りそれを守りながら生活しているホモサピエンスである。
目は口ほどにものを言う!とも言います。表現言葉としてのラングエージも有れば精神的な言葉であるロゴスもある。
ボデーランゲージも立派な伝達表現言葉である。
言葉は文字で書かれた言葉もあれば語られる言葉もある。書かれた文字だけでは全てが表現されるわけではないのであるから。文字と文字との間の字間や行間を読み取る力は何倍にも読書を楽しませてくれる。
正確な言葉にはルールがある。言葉の定義がなされなければならないからである。自分勝手に思い込んでいる自分語だけでは、人間関係もギクシャクしてしまうことを避けられない。
そしてその言葉の意味も時代と共にどんどん変わってしまうから、時代錯誤の気をつけなければならない。
中国人と契約する時は、中国語で契約書を作るな!と聞いたことがある。中国語の漢字には時代と共に大きく変わるから、契約の焦点がお互いにぶれてしまうといわれているらしい。では何語で契約?英語がいいという。出来れば歴史の浅いアメリカ英語?私には良くわからない事だが、実際に取引して痛い目に会った方からの忠告だけに重みがあった。
マニュアル言葉の限界を私達は充分に知っているだけに言葉は使われる時の状況・情況・環境によって臨機応変に変幻する力も持っている。
ことば・言・言葉・言語::ことばの五感
ことばの五感と書いたら首を傾げられるかもしれないが、
視覚:目は口ほどにものを言う。
聴覚:聞きざわりのいい言葉:聞きにくい言葉・聞きたくない言葉触覚:冷たい言葉・温かい言葉・元気のある言葉・恐怖の言葉・Etc・・・・(・冷たい言葉もあれば、温かい言葉もある。勇気や希望を与えてくれる言葉もあれば打ちのめされて失望させる言葉もある。)
嗅覚:香り高い言葉はどんな匂いだろうか?
味覚:味わいのあるお言葉でした。どんな味だったのだろうか?
・・・秋の夜長にうとうと取りとめも無く考えてしまった。
そんな独り言をお読み頂きかたじけぬことなり!万謝!

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