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16世紀の逸品で一服!木村茶道美術館

2009.11.10

朝鮮製・大井戸茶碗で!とても豊かな空間でした。


丁度一ヶ月前:新潟日報に記事が載っていた。
大見出しは「16世紀の逸品で一服」:朝鮮製・大井戸茶碗:「柏崎の美術館:5年ぶり茶席へ:来月から新潟DCに一役」であった。DCは10月から始まった大型観光企画「新潟デスティネーションキャンペーン」のこと。
そして茶碗の横顔写真が掲載されていた。何ともいえない風格を表していた。何せ素人の私が言うのだからあまり表現にも信頼性は無いが、それでもヒビの入り方にも味があり、色合いも大変魅力的であった。
写真の横には「11月1日~8日の茶席で使われる大井戸茶碗:価格は数千万円とか言われる=柏崎市の木村茶道美術館」とキャプションが添えられていた。
数千万円もする茶碗でお茶が飲める!凄い!早速、この期間に女房とお茶のM先生を誘って出かける予定を立てた。
11月7日(土)は天気も良く上棟式日和になった。この日はW様邸の上棟式があった。餅撒きには祝福する近所の方が大勢集まってくれた。無事に式典も終了。いくつかの用を足し、高速を使って柏崎市にまっしぐら!
現地に到着する午後6時半はこの季節は当然確りと暮れている。
目的地への右折交差点からは車も大変混雑し中々進まない。しかし、この混雑と暗闇が幸いしてゆっくりと国道8号線からもライトアップした紅葉を楽しむことが出来た。
交通渋滞:それにしてもこんなにお茶会に来場されるかたが多いのか?とびっくり仰天であった。これだと我々の茶席はどのくらい後席になるだろうかと心配仕切りであった。
しかし、やがて後に判明するのだが、この来場者のほとんどはライトアップされた紅葉を楽しみ、加えて二人兄弟の尺八の演奏会を目的にした人たちがほとんどであった。
真紅の夜気の洗礼を体一杯・心一杯に受けながら坂道を幾重にか曲がりながら登ると、やがて木村茶道美術館に到達する。入場受付をすると何と次席に直ぐ入れると言うご案内である。日中においでになられたら大変な混雑で、どのくらい席を待たされたか分かりませんでしたよ。とコメント!何とラッキーなことであろう。
待合の床短冊は細川幽斎作である。と言っても私には難しすぎる。雰囲気を味わいながら本席へと進む。
開館25周年記念茶席会記には勿論逸品ぞろいが並んでいる。
花入は竹一重切:一燈作:銘は千代鶴:茶器は黒塗小棗:初代宗哲作
茶碗は今回の本命の大井戸:銘は玉乃井:益田鈍翁旧蔵(佐渡出身:明治期に活躍した実業家であり茶人でもある方の所有物でもあった)残念であったのは、当然といえば当然であるがこの名器は正客さんだけに使われることであった。4客目の私には使われなかった。遠くから一緒にすする妄想は大変いい味であった。それでも各人に人間国宝作の茶碗が使われたからとても満足であった。9日から使われる茶碗は井戸脇:李朝初期のものも連座したお茶の先生らしき人に振舞われた、その茶碗も素敵であった。拝見の時には亭主の振る舞いで茶碗に触ることが出来たからまたまた感動である。
私が頂いた茶碗は志野茶碗であっただけに、大井戸茶碗を手にすると何と軽いことであろうか!井戸茶碗特有の口付けの薄さである。この触覚が美味しいのである。
以前興味も無かった茶道具だが、ちょっとだけ気になることがある。素人の私のお茶席での感想は当然のことであるが、お茶は道具に大きく影響される。それはお茶をたてているときに点て易い茶碗・飲み易い茶碗があって、お茶の味が大きく変幻するのである。弘法筆を選ばず!と言うが、素人は器を選ぶ?のである。豊かなひと時を万謝!

   アーチ掛かった紅葉のライトアップ 紅葉と尺八の音はお茶と日本文化の象徴 これが大井戸茶碗;持つ手が震える?
   亭主から丁寧なご案内があった。 花入は一燈作:銘は千代鶴 ライトアップされた紅葉アーチ

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