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向かい風・追い風・横風・上風・下風・バースト

2010.12.7

経営には三つの坂があるといわれている:企業が隆盛している時の「上り坂」と不調期の「下り坂」である。二つの坂に加えて、「まさかの坂」があると言われている。有頂天になって慢心運転したり、横道ばかりを見ているとすぐに躓いてしまいがちである。
大波にもまれる木の葉のようである。小船は一気に転覆か大被害を受けてしまう。
決して小さな企業だけでなく、あの一流企業が!つい先だっては、JALの企業整理・実質的倒産は大変なショッキングニュースであった。大企業だとその影響は一企業としての破綻では無く、日本の国威をさえ貶める出来事になってしまうからである。
実際の経済状態を「風」に喩えると「三坂」と同じように「向かい風」や「追い風」があり、時々「横風」の強風に煽り立てられることもある。突発的な横風で列車脱線事故で多くの犠牲者を出したのは記憶に新しい。
その他にこの度の竜巻のように「きりもみ型の上風」があり、台風時のフェーン現象の様に「高温乾燥した下風」もある。
「乱気流」は飛行機の運行上大変危険極まりない風である。時に墜落となり大きな犠牲者を出すこともある。
中でも「ダウンバースト」と呼ばれる強烈な下降気流で発着陸時に飛行機を叩きつけて墜落させる力を持つからパイロットの技術は命がけでもある。
横風の強風は車のスピードとベクトル合成であるから、横転の危険が一気に高まる。
経営もそうである。向い風はそれなりのエネルギー投資をしても結果は中々出無い。しかし、追い風となるとちょっとした智慧や小さな投資で大きな成果を生むことが出来る。
会社の実力は追い風の時ではなく、向かい風の時にこそ試されるのである。
そして、時に旋風する横風で足をすくわれ倒れてしまいがちである。経営指南に風の向きの喩を多々引き合いに出すことが多々ある。
しかし、竜巻:トルネードとなると話がちょっと遠くなる。突然発生して渦を巻きながら物や動物を空に舞い上がらせるのである。きりきり舞いがトルネードである。時速は?
車が横転したり、牛が遠くまで運ばれたり、建物の屋根が飛ばされたり。多くの犠牲者を出してしまう。
トルネードだけではないが風の瞬発力というか突発力には驚かされる。20数年前になるが、春一番で吹き荒れた年があった。吹き止んだ後に現場では様々な被害が報告されたが、その中の一つに屋根の雪止めアングルが隣家の妻壁に突き刺さっていたのである。しかも妻壁のほうが高い位置にあったから驚愕であり、この光景を見た時は鳥肌が立ったのである。風の持つエネルギーの大きさにはただただ驚愕である。
常在戦場:何も大げさなことではないことに気がつく。

*20101203[金]15:40前後!弊社の新潟営業所上空に竜巻が発生した。
この日は午後から俄かに不安定な気圧配置になり突然強風が全国を吹き荒れたのである。私の部屋からも横殴りの強い雨風がプレカット加工工場屋根を駆け上っていく情景を見ることが出来た。九州から北海道まで日本全体が30m前後の強風に踊らされた。
結果、発達した低気圧による強風と大雨の被害が多出!東京と富山で死者3名!
後に、竜巻発生が新潟市内の二箇所で確認されたと報告があった。そのうちの一つは弊社の新潟営業所(新潟市中央区女池南3-5-15)の上空を通ったらしい。規模はそれ程大きく無くF1だったと聞いた。F1とは被害の大きさから竜巻を強度別に分類する等級で、F0~F6までの7段階につけた藤田スケールの一段階である。最小から二段階目の規模であるというが、それでも風速は秒速で33m~49mである。
被害状況から100mの巾で一キロの移動が確認されている。新潟江南高校からSHS・高田建築事務所新潟営業所・県立図書館ラインを襲う!
高校は100枚の硝子が割れる。SHSは外壁が20m近く吹っ飛び・新潟営業所のスタッフ二台の車のフロント硝子が割れる。屋根が飛んだ被害もでている。
竜巻を他人事に見ていたが、いざ営業所を直撃したとなると心中定かならずであった。
竜巻の本拠地はアメリカ大陸:映画トルネードではその恐ろしさを知らされた。F6は秒速150m[時速に直して540km]であるが実際には確認されていない規模であると聞いた。
映画「ツィスター」は規模はF5に想定されてつくられたという。秒速120m(時速430km)車がミサイルになるというから生地獄である。
F1だったと言っても竜巻である。レベル数字解釈や外側から見ているのと竜巻に襲われた中にいるのでは全然別格!である。
丁度、地震に対する耐震構造は誰でもが頭のなかで納得して構造計算するのであるが、実際に地震におそわれると頭の中は真っ白になったのは二度の地震を受けて経験済みである。
竜巻に限定しなくても強風も30m/秒は時速108kmである。高速道路を走る車の上で立っていることを考えると身震いである。
台風が大型化してきた。地球環境の変化がいたるところにでているのである。60mの台風は時速216kmである。新幹線の上に立っている姿を思い浮かべるとこちらも圧巻である。
私にとって忘れられないのが小学校の時に実際に経験した台風:第二室戸台風である。秒速70m[時速250km]であった。生きた心地がしなかった。風の音に倒れる樹木の音!ぶつかる音:そして台風が去った後の風景は壮絶であった。
常に異常事態に準備することが大切である。何も大げさなことではないことに気づかさせてくれた新潟市営業所の竜巻騒動であった。ここでも常在戦場なり。

*今冬の雪占い:酒井興喜夫工学博士:カマキリの卵の位置を測定して雪予想をする。
カマキリは樹木の中の水揚振動共振を解析して止水弁位置を調査する。確定後その部位から上に卵を産み付けるのである。
カマキリの卵の位置でその年の雪の高さを想定するというものである:今冬:長岡市立劇場近辺は57cm/悠久山は1mとか?

  コロボックルの硝子も割れた。

   鳥屋野球場近辺では立ち木が引き裂かれた。

  幸い、新潟営業所所は大丈夫だった。良かった・良かった。カムサハムニダ!

 ※新潟日報2010年12月4日(土)掲載記事

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