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第17回APM大学校開催

2012.10.10

第17回APM大学校開催
第2回まちかど美術館同時開催:(上組小学校6年生と創作・展示連携!
第8回摂田屋おっここ市開催「米百俵祭り」と連携!* 20121006(土)はいたるところで催しものが開催された。
弊社本社のホームグランドである長岡市摂田屋では第8回の摂田屋おっここ市が開催された。
午前中には宮内駅(JF東日本鉄道:信越線)から”駅からハイク”の人々がそぞろ歩きである。
中でも旗を先頭に50数名の団体さんの迫力は圧巻でもあった。そして次々と旗持ちガイドが続く。
おっここ市の前身は当時JRの前島長岡駅長さんからの発案であった。
摂田屋には歴史的建造物がたくさん残っている。それを世に出そうと言う提案と運動であった。2003年に宮内駅から「旧三国街道」蔵の街散策と戊辰戦争の史跡を訪ねて(参加者40人)から始まった。
そんな訳で当初は長岡コンベンション協会主導によるハイキングが催されていたのである。
醸造の街の人々が自社製造製品を持ち集まり「市(いち)」を立ち上げようとしたのが2004年であった。しかしこの年には中越地震で大地は大揺れに揺れた。
そんな訳で実質的に第一回おっここ市開催は2005年であった。その年にNPO認定認証も下りた。そして、今年2012年で8回目を迎えることになった。毎回その年に長岡市と因縁の深いゲストをお迎えしてのお話はその会の開催に花を添えてくれている。
開催日は例年10月第一土曜日である。この日は長岡市の中心部で開催されている「米百俵祭り」に合流する武者行列が摂田屋の光福寺からも出る。

話を戻そう!地震でかなりの被害を受けたからと言って簡単に建造物をとりこわすことではなく方向がリノベーションの方向に動いたのはまさに前年に摂田屋を見直そうと言う動きが前哨戦にあったからである。
復興資金が投入されたことは醸造の街にとってはまことに「不幸中の幸い!」であった。
古い町を甦らせよう!そして産業も時代と共に更新し見直して行こう機運はこの時には、もう誰にも止められなくなっていた。ここ二・三年の入場者の数は一万人を超えていると言うからこれも実績となってきている。

*ほぼ時を同じくして古い町おこしと同時に新しい間知づくりが摂田屋5丁目に胎動し始めていた。
弊社が手掛ける「リプチの森」計画である。
長岡自動車学校の跡地を利用して「再び・小さな・森をつくろう!」と言うものであった。
当初計画は48区画の分譲土地である。現在では住宅の他に福祉施設関係や美容室も混在することで、より町らしくなり活気が生まれてきている。豊人(老人)福祉施設に地域交流スペースを併設することでご高齢者と若人の交流が絶えない活気を育んでいるのである。
少子高齢化が進む中でリプチの森人達が大活躍である。幼い子供たちの声がこだまする。間知づくりの夢が一つ一つ実現してきているのは何よりも楽しみの一つである。
・48区画のうち42区画が埋まった。予約が2区画であるから残り4区画になった。完成が楽しみだ。

* そして今年4年目を迎えたAPM(秋山孝ポスター美術館長岡)の大学校は17回目になった。
APMの建築が地元の上組小学校と連携を深めることになる。創作活動(工作・創作・展示)を通して第二回目のまちかど美術館が開催された。展示会場は宮内駅からAPMまでの約200m前後の歩行者専用雁木空間である。学芸員は製作者の児童6年生の皆様である。
おっここ市においでの皆様に積極的にお声掛けして自分たちの作品を鑑賞して頂いている姿はとても頼もしい。町おこしの小さな巨人である。
・ 段々膨らんできた。勢いも出てきた。継続はパワーだ!

* 前述したように、そんな中での第17回APM大学校の開催だ。
APM開館から3年が過ぎた。今年は4年目である。来年の5年目からは新企画を!と昨年から何度となくシグナルサインを投げかけていた秋山孝氏(多摩美術大学教授・APM館長)からのメールが今年の5月22日に届いた。
相談ではなく確定報告であった。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「高田清太郎さま!お世話になっております。」とメールの書き出しは始まっていた。
「来年(2013年)、第一弾 APM 企画案「高田清太郎の建築デザイン哲学」が決まりました。」
それにしてもタイトルが厳めしい!イラストレーション世界と建築のコラボは面白い。だからコラボレーションの意味もあり、新しい企画展の第一弾を受け入れることとした。
本企画展のテーマは「建築設計行為を通して高田が考えている事!伝えたいこと」位のタイトルをお願いしたいところである。デザイン哲学と言われると構えてしまう自分がいる。
しかし今回のテーマは秋山孝氏の大学校テーマである。企画テーマのネーミング、名は“体を表す!”とても大切なものである。今回のテーマ名は秋山先生の提案されているままと甘受することで何をしようとされているかを確認取るためにも、そのまま受け入れることとした。
テーマ探しは私が書いているブログ(細かくは今年の2月から4月の間で書かれた文章)から30の言葉を取り上げて建築と言葉についての検証をしようとするものらしい。
指摘された30を眺めてみると自分でもどの時点で何を言おうとしたか直ぐに出てこない言葉がある。その話の中でしか見つからないからである。
それでも発した言葉が独り歩きすることは今回の経験を通しても確認されたことである。それはそれでとても有意義な収穫であったことに間違いはない。
セレクションされた言葉は三つのジャンルでくくられていた。
① 建築
② 建築―雪
③ 人生
である。
繰り返すが、相談ではなかった。決定事項の依頼であった。決まったから宜しく!であった。

そして、その内容が以下である。
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* 「高田清太郎の建築デザイン哲学展」開催にあたって(秋山孝APM館長)

秋山孝ポスター美術館長岡(APM)は、ポスター美術館である。ポスターは、一枚の大きな紙に絵と文字でメッセージを伝える芸術だ。そこには、感動させる力があり他の美術とは異なる魅力がある。なんでもありの芸術ではなくポスターという枠組みから外れることはない。

そこで、「高田清太郎の建築デザイン哲学展」を開催する。ポスターの要素にはわずかな紙面に的確な形と色彩と文字でデザインするが建築デザインと酷似する厳しい思考と思索するデザインの共通項がある。その考える過程は、全く同じだ。想像してほしい、建築図面は、ぼくから見ればまるでポスターよりも美しくてその美的構造が見え隠れすると感動と喜びにうち震えるのだ。
そこには、困難で不可能な課題を克服した発想に満あふれている。たった一枚の紙面のなかで語りかけるメッセージは、はかり知れない。どの細部を見ても完璧で考え抜かれている。もしそれがいい加減で中途半端なものが見えてくると一瞬でしらけて紙以下になってしまうのだ。それを乗り越えて出来上がったものは我々に幸福感と達成感を与えてくれる。

高田清太郎は、言葉の人である。「言葉には力がある」と信じている。だから、誰よりも多弁だ。寡黙の美意識は微塵も感じられない。ぼくもそうだからよく理解できる。なにしろ言い切らないと納得がいかない。ということは、どんなに話しても終わりがないということだ。終わりがあるとすれば、ただ死あるのみかもしれない。
ぼくは、なんとか高田清太郎というひとりの人間を知りたいし、心の奥深くにある哲学を発見したいと思っていたのである。表面的な言葉は悲しいし、適当な会話の時間的連続はもっと虚しい。だから長時間かけての観察と思索と洞察は最も重要で、ぼくの創作の基本にしている。やっとその機会がやってきた。なんとか高田清太郎の答えが出てきそうだと閃いた。それが「高田清太郎の建築デザイン哲学展」だ。

ポスターは、一つの言葉と一つの図像で成立する。いとも簡単に思うかもしれないが、それは困難を極める。つまり、ひとつが完全で完璧でなければならない。その完璧な一つどうしの組み合わせの結果それ以上の完璧さが要求される。そうでなければ組み合わせの驚きも感動も生まれないのである。いったい高田清太郎は誰か、あるいは何者か。というところに言及しなければならない。そこでぼくは、ポスターの条件「文字と図像」の言葉(文字)からはじめた。高田清太郎の言葉から「金言」にあたる一言の収集作業に入ることにした。輝き響き渡る「高田清太郎の金言」をだ。それは、借りた言葉でもなく心の深遠さに裏打ちされたものでなければならない。その条件は厳し過ぎるが、ここをいい加減にするとただ軽薄な結果が待っている。ひとことの金言と一枚の図像(図面、建築写真、立体模型)からより選び抜かれた組み合わせ、それは絶対である。必要のない補いに頼ることはしてはならない。表現者の唯一のモラルなのである。高田清太郎の心の叫びを厳粛に聞かなければならない。そこには「真実と美」に満ちているはずに違いない。
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高田清太郎の建築デザイン哲学展カタログ

タイトル/「高田清太郎の建築デザイン哲学」
サイズ/  A4
ページ数/ 36ページ
色 /  フルカラー
レイアウト/本文– 基本フォーマット (左ペー
ジ-金言、右ページ-一枚の図像(図面、写真、模型)
発行 /  秋山孝ポスター美術館長岡(APM)
選者 / 秋山孝
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120522高田清太郎30の言葉  ———–「高田清太郎 の建築デザイン哲学」展

「高田清太郎30の言葉」
選者;秋山孝
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A●建築
・ A1– ご講演で気になっている藤森先生の言葉が頭 から離れない。「これからの建築の方向は分かっている。答えもわかっている。しかし、答え方が分からない。」
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・ A2–如何に建築が立地条件に左右されるかを今更ながらに垣間見た思いがする。
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・ A3–空を舞う鳥になったような錯覚に襲われることだろう。
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・ A4–力の流れが作るリズム感で心の高揚感を生み出す。
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・ A5–楽しい空間を如何に作り込んでいくかを真正面から取り組んだ。
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・ A6–「老人から豊人へ!」・「老人福祉施設から豊人福祉施設へ!」いつか、きっと看板の架け替えが必要とされることであろう。
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・ A7–思考挑戦をしただけなのかもしれない。
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・ A8–四角を回転させ少々圧縮を加えると菱形になる。四角はスクエアー。菱形はダイヤモンド。
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・ A9–一流と言われている人ほど粘り強いのである。いやいや、粘り強いから一流なのだと言ったほうが 良いのだろう。センスがあるない?は別次元。あるとすれば粘りのセンスである。建築をデザインするだけの問題ではなく、営業にも言える。この粘りが実は対する建築主さまには一生懸命と映るのであ る。交友関係でもそうである。しつこさだと閉口されるが粘り強さは感動モノである。
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・ A10–真理はシンプル(真理はあなたを自由にする)
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・ A11–タカモクの社歴は63年、私と同い年である。
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B●建築–雪

・  B1–そもそも融雪設備の歴史は大変短い。むしろ、三国街道は屋根から下された雪をそのままにして不便をしていた、かつての雪国の都市生活を偲ぶには欠かせない要素としてとらえる方が良いように思う。
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・ B2- 豪雪は敵であると一蹴してしまうことが出来ないのは醸造の町の宿命である。文化として捉えれば豪雪は豊かな水の源!大豊作に導き、豊かな伏流水は醸造の町を作り銘酒が生まれてきた。安易に融雪設備の設置は如何なものであろうか。
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・ B3–自然力には謙虚な姿勢が大切である。
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・ B4–耐雪住宅への挑戦は1987年に第一号やじろべえ住宅発表からであるから25年の歳月が経った。
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・ B5–屋根雪面積100(約30坪)に2m積雪が載った場合、雪の総荷重は60トンである。
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・  B6–雪が降り始める前に花は「氷の華」 ちらほら降る雪は「風花」
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・ B7–山から木を伐り出す。冬には馬にそりを曳かせた。
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・ B8–雪国の住宅にとって一番怖いのが冬期間に発生する地震である。
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・ B9-雪の作る造形はとても面白い。
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C●人生

・ C1–何気ない一言が人を動かす。私を動かす。
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・ C2–橋の名前はダイレクトに「摂田屋橋」である。結果:そのまんま「せったやばし」である。
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・ C3–三代夫婦の渡り初め。
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・ C4–あなたにとっての狭き門とは?
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・ C5–額に汗する私は正に無我夢中。
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・  C6–時間と共に精神的にも思想的にも益々高揚する ものである。
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・ C7–生きてきた時間は多くの出来事と出合い多くの 風景を見てきた。多くのことを考え、時に喜怒哀楽に身を寄せた。さわやかに感動する時間を共有できる人も、その何倍も何十倍も割り切れない時間を共有できないままで背負ったことであろう。
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・  C8–思考し、思索し、挑戦し、人生と言うタブローを作り上げていくのである。とても豊かな人である。
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・ C9–歴史観はその渦の真っ只中にいると分かり辛く、ちょっと距離を置いてみた方が良く見える。
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・ C10–一日一生・一日一語・一日一話・一日一章(一期一会のこと。 千里の道もまず一歩。)
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・  C11– 永遠は遥か彼方の遠方にあるのではなく今日一日の連続に存在する。
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* そして、20121006の大学校では30のうちから10項目が質問された。
・ 緊張の限りであったがいい経験もさせて頂いた。
・ 自分が書いた言葉が独り歩きして私に別の角度から迫ってくるのであるから。













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