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第20回APM大学開講:メッセージイラストレーションポスター展14選「声なき声を聞く」

2013.07.9

すまいは巣舞
巣は形・舞は想い
想いを形に
巣舞るフォー・ユー
高田建築事務所

*    APM(秋山孝ポスター美術館長岡)は開館4周年を迎えた。
・    4周年を記念して2013・07・06(土):秋山孝先生のご自身の制作されたポスター展が開催された。当日は自作品をご自分で解説された。
・    先だって先生からご挨拶がAPM入口側の壁に掲げられた。
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・    ポスターを見る時にポスターの中にあるメッセージを読み取り、「声なき声を聞く」感覚が重要です。今回の企画は、そこに焦点を当てた展覧会です。ポスターは街の中に貼られたり至る所に登場してきます。しかし案外、真剣に鑑賞してその内容を読み取ることをしない場合が多いのです。絵画とポスターの鑑賞状況を比較すると、絵画の場合は美術館であったりギャラリーであったり、個人宅の重要な場所に飾られ、大切に見る状況が設定されているのが普通です。それに反して、ポスターは展示状況が決してよいとは限りません。また、展示が終わればほとんどのポスターは焼却され、ゴミ箱の中に捨てられるのが現実で、芸術としての評価は非常に低い状況に置かれています。
・    ところが、そのポスターが現在になると貴重な視覚芸術として捉えられるようになりました。例えばロートレックや、ミュシャのポスターなどを見ればその一例と言えるでしょう。世界の名だたる美術館もポスター部門を設置し、ポスターのコレクションに励んでいます。しかし日本ではこのような進んだ状況ではなく、未だ評価対象外におかれることが多いのです。そのためにメッセージイラストレーションポスター展と称して、多摩美術大学イラストレーションスタディーズでは、2000年から展示発表を開始しました。これらの展覧会のためのポスターをぼくは制作し続けています。今回でメッセージイラストレーションポスターは14作品になりました。それらを中心に新作などを含め「声なき声を聞く」秋山孝ポスター展5を開催することにしました。
・    「ポスターは沈黙の声である。そこに描かれているイラストレーションを読み取り、理解する。そのプロセスが神秘的で面白い。」
・    「メッセージ・イラストレーションは、言葉ではないメッセージ爆弾だ。イラストレーションの持っているメッセージ性を自覚し、ポスターでビジュアルコミュニケーションする。受け手の立場や状況を理解したうえで受け手の心を捕まえなければならない」
・    「それは、イラストレーションの「声なき声でのささやき」「声なき声での叫び」を表現する手段であると言うことだ。芸術の真髄に係ることになる。」
・    (秋山孝APM館長による展覧会開催の言葉より)*それでは14作品の実際のポスターの中から数点をを紹介させて頂く事にする。
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*    メッセージイラストレーションポスター2000(このシリーズ第1作目の作品)のご紹介

・    2000年7月4日から7月13日の間、王子製紙(株)のギャラリー、モンスーン・ラボで開催された。タイトルは「Message Illustraition Poster」サブに「イラストレーション学」と言う名を付けた。イラストレーションを学問として確立するために行った学外展だ。銀座には、名だたるギャラリーがあり学生たちには刺激的だ。作品が畏まった場所で展示されることは、観られると言う緊張感があり教育効果が絶大で社会での評価は創作の継続にとってパワーになる。
・    ポスターデザインは、「イラストレーション学」の目、鉛筆と学問の館をモチーフとしたシンボルを使い、文字もパースをつけ絵の様に扱った。また、シンプルな色彩で表現した。

・    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ *    メッセージイラストレーションポスター2001(このシリーズ2作目の作品)のご紹介

・    銀座にある王子製紙のモンスーンラボのギャラリーで行った。2回目のメッセージイラストレーションポスター展だ。期間は2001年7月17日から27日までで、イラストレーションポスターを中心に展示した。この試みはイラストレーションを学問の中に位置づけたいと思っていた時期である。それと学生たちの作品を大学から離れた場所で展示すると言う意義を見出そうとしていた。
・    ポスターの展示するメディアは、ヨーロッパではポスター塔に貼り、町の文化情報を伝えると言う役割を持っている。その象徴となるポスター塔に小鳥がメッセージを送るさえずりをしている場面をデザインした。更にポスター塔の中にそのさえずりのポスターが貼られているという、二重の仕掛けを作った。
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*    メッセージイラストレーションポスター2002(このシリーズ第3作目の作品)のご紹介

・    銀座・王子製紙、モンスーン・ラボで開催された学生作品展「Message Illustration Poster2002」のポスター作品だ。目的は、学生作品を社会に発表するためだ。その学生が伝えたいビジュアルメッセージを、ポスター作品として発表した。
・    学生作品展のポスターデザインは、仔犬が崖の上で遠吠えをし、お互いにコミュニケーションをしている姿を象徴化した。このメッセージの声が遥か彼方まで鳴り響いた。
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*    メッセージイラストレーションポスター2007(このシリーズ第6作目の作品)のご紹介

・    メッセージイラストレーションは言葉ではないメッセージ爆弾だ。イラストレーションの持っているメッセージ性を自覚し、ポスターでビジュアルコミュニケーションする。受け手の立場や状況を理解したうえで受け手の心を捕まえなければならない。そこで初めて情報の内容が理解される。伝わりさえすればなんでも良いでは、あまりにも乱暴だ。そうではなく優しく美しくデザインされ、受け手が見たい、読みたい、知りたいと言う気持ちになるように促さなければならない。
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*    メッセージイラストレーションポスター展 in長岡 (このシリーズ第6作目の作品)のご紹介

・    APM(秋山孝ポスター美術館長岡)で2011年10月1日から31日まで多摩美術大学院のメッセージイラストレーションポスター委員会が主体となって「メッセージイラストレーションポスター展3」を開催した。APMのコンセプトに教育ありその実現と成果だ。
・    イラストレーションがメディアで活躍する視覚芸術として位置付け、自主的に発言発表し続けている。その中で美術館において発表展示は、客観的に各自の作品を評価し、再発見の場として大切に考えている。ポスターのデザインは日本人のコミュニケーションの魅力に「一寸の虫にも五分の魂」があり、どんなに小さく弱いものでも、それなりの思慮や意地を持っている。そこにメッセージを送っている。
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*    メッセージイラストレーションポスター展4 in 長岡(このシリーズ第14作目の作品)のご紹介

・    APMが開館してから多摩美術大学大学院の院生の展覧会「メッセージイラストレーションポスター in 長岡」を毎年開催し今年で4回目だ。「ポスター(視覚芸術)のおけるメッセージとは何か?」の問いに対して、イラストレーション表現研究で各自がその答えを導き出さなければならない。美術館での展示によってのみしか見つけ出せないことがある。その意味で展示空間は大切な場だと信じている。
・    今回のポスターデザインは、マネの名作「笛を吹く少年」をモチーフにしてデザインした。少年の笛から奏でられるメッセージは美しく感動的である。響き渡る音色が伝える心のメッセージをポスターデザインに持ち込んだ。
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*  声なき声を聴く!は秋山孝先生の思想と哲学が一枚のポスターの中にぎっしりと埋め込まれていた。ちょうど私たちが建築行為を行う時の設計行為を通して作りこんでいくことと大きく違わないことを強く思ったことである。

* 2013年7月6日(土)に第一回目のワークショップが始まった。高田光美さんの版画教室である。
・    第一回目の会場はAPM蔵であった。もう直ぐ秋山作品の倉庫として一杯になるのであるが、その隙間を縫っての開校であった。次回からはAPMである。
・    一カ月以内の応募にも拘らず15名の生徒さんが参加してくれた。初めての版画作業に参加してくれた人たちも大いに楽しんで下さったようである。
・    この日はNCTテレビ局が来て取材してくれたので放映を楽しみにしているところでもある。
・    次回からの参加も大いに募集中である。

*    APMは現在サポーターの支援金によって運営されている。皆様の熱いご支援を今後ともお願いしたところである。
・    法人会員も14社になった。法人会員さんは秋山孝ポスター美術館長岡のホームページにバナーが貼られる。大いに宣伝にも使って欲しいところである。

*    来年のAPM開館5周年に向かって!
・    一般財団法人化しようと勉強会が始まった。
・    また、登録有形文化財としても登録する作業に入ることになった。歴史的建造物に指定申請する作業をして下さった平山育男長岡造形大学教授にお願いしてある。
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・    APMもどんどん育夢創造中!
 
APMにて第一回目のワークショップが開催
道具もそろって準備万端
 
指導員はAPM学芸員でもある版画家光美さんである

第20回APM大学は秋山高井先生の自作を語る!
 
北越紀州製紙(株)に法人会員証を渡される秋山先生
 
(有)カワタケ総合設備様に法人会員証を渡される秋山先生

皆でそろって記念写真!

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