高田清太郎ブログ

節目の時!巣舞いのメッセージ(住宅見学会)500回記念の年になりました。



イベント

「節目の年だから何かをやる」 V.S 「何々をしたから節目が出来た。」

節目の年だから、こんなイベントを考えてみた!節目の年だから、これこれを計画した!と良く耳にしたり、自分からも話したりすることがある。
節目の年だから??でも良く考えてみると、何々をした結果として節は出来るものでないだろうか?
この季節にはたけのこがぬくぬく・めきめき?と伸びて来る。彼らの節はわかりやすい。一定の長さになると節を作ることで風や重さに耐えることが出来るのである。もし節がなかったら竹の中は空洞であるから、ちょっとした風にでも倒れてしまう。
節の間隔も根元に近いほど短くなっており、上部荷重を支える構造としては自然の理にかなっている。
何れにせよ、成長するため・命を保つためには節は竹にとって必ず必要なのである。
激しい運動の後は激しい筋肉痛を受ける。年を取ると運動はしなくても節々が痛む。リレー競争の勝敗の一因に、如何にバトンを上手く渡すかにあるとも言われている。つなぎ目はいつも負担がかかる。そしてとても大切な役目を果たしている。
元々、タカモク(旧名:高田材木店)は山の木を伐木して来て製材して製材品販売をしていた。切り出された原木の小口の年輪を数えることで、その木の樹齢を知ることが出来る。私はその年輪を数えることが好きであった。
緯度が高いほど年輪がはっきりしてくる。春から夏・秋にかけて樹木が育ち生長する。しかし、冬になると成長が止まる。止まった所に年輪がはっきりと浮き上がってくる。反対に南洋材のように年中暖かい地方の樹木は年輪がない。いつでも成長しているからである。この、年輪が製材すると正目・板目の美しさになって現れるのである。
一節一節に想いを込めると同じ形をしているが全く違った節目を作ってくれる。
ブログを書き始めて一年が過ぎた。あっという間の一年である。
節目の月なのでちょっと書き方の方向を変えてみようと試みたがどうも思うようには運ばない。ここでも同じことが言える。方向を変えた時に、初めて節目の月になるのである。
私にとっては大きな年としての節目を迎えた。60歳・還暦である。〔ブログを読んでくれたKさんが高田さんは50歳くらいかと思っていた。還暦と聞いてびっくりしたと電話。精神的には30代かもしれませんがと言って笑っては見たが???〕
還暦は人生の折り返し地点である。だから還という。往路から復路への節目の年である。今までは前だけを向いて進んできた。振り返る事は余りしなかった、と言うより苦手であったといったほうが適切である。しかし今、復路から往路(オウロ)をオロ・オロしながら見ること、これまた楽しからずや!である。
丁度そんな今年に巣舞いのメッセージ:住宅完成見学会が秋には500回目を迎える。第1回は1982年であるから28年経ち29年目に突入である。
第1回は長岡市内の高田タマさまという農家併用住宅(60坪位)であった。初めての見学会、どれくらいの人を呼び込むことが出来るか?暗中模索であった。当時総合展示場はあったがお引渡し前の土日にオープンハウスして頂く仕組みは長岡市内には無く個別展示場をどのように開催するか?見本がないので、正に手探り状態であったのである。結果としては、2日間で603組のアンケートの回収であった。初めてのバッターボックスに立って満塁ホームランを打った心境であった。
当時は要領を得ず、告知するのにアドバルーンを揚げたり、花火を打ち上げたりで賑わいをつくったことを思い出す。正に、会社上げてのお祭り騒ぎになったのである。
見学会の来場者数リコードで一番多かったのは、長岡市内の屋根雪対策を考えた“多塔屋根の家”と命名されたK様邸であった。第51回目〔1993年〕の見学会の会場してお貸しいただいた。3日間で、何と1500枚のアンケート回収であった。もはやスタッフは対応というよりも下足管理に徹しなければならないほどであった。
毎回テーマがありチラシにもコンセプトを確りと謳い上げての開催である。最初何気なく回数をプロットしていたのであるが、いつの間にか500回という節目の回数を迎えることになった。この間、会場としてご提供いただいた築縁様には改めて感謝申し上げる次第である。衷心より感謝申し上げます。有難うございました。
弊社では二軒と同じ巣舞づくりはしない。建築主様は夫々独自の個性を持っておられるからである。同じ図面を使わないことが礼儀でも有ると固く信じていたからである。
であるからして、一回々々・毎回の巣舞いづくりは全く個別的・個性的である。何度、足を運んでくださっても、新鮮な感動を体験していただくことが出来るのである。
ING・建築計画進行中の方はもとより、築縁様(OB様)は自分の住まいづくりは完了しているにもかかわらず、OO様の家はどんな巣舞い?と新しいすまい方に新発見と感動を探しに来場してくださっている。
500回を迎えるに当たり、想いでは沢山あり、語るには少々のお時間を頂かなければ言い尽くせない回数になった。
継続は力なり!見学会の継続は、それだけで成功といっていいかも知れない。サクスィード(Succeed) イズ サクセス(Success)!である。
そこで弊社では今年度を“巣舞るメッセージ500回記念の年”として様々なイベントを計画することになった。
まず、継続の感謝である。築縁さまに・木族の会(職人さんグループ)に・スタッフ全員に!感謝を表そうというのである。
夏には長岡花火打ち上げ、秋には講演会、シンポジウムを予定させて頂いている。乞うご期待の程を!
* P.S:13年間乗った愛車をハイブリッド車プリウスに変えた。車ナンバーは勿論500番:

   竹の節は成長をはっきりと顕示    竹藪は生命の息吹を感じる       第一回目見学会のアドバルーン

   第一回見学会会場は高田タマ様邸(1982年(昭和57年)前広場では俄か作りの作品展示とタマ様とツーショット

  51回会場には1500組が来場        長岡花火を上げる嘉瀬花火士さんと車ナンバー500番

    まるでバウムクーヘンのような木片:ウィキペディアによれば:バウムクーヘン〔ドイツ語:木+ケーキ〕とは中心にドーナツ状の穴が有り断面に樹木の年輪のような同心円状模様が浮き出たケーキである。