高田清太郎ブログ

マイシップ・巣舞:放題紙のすまいづくり



エッセイ

”ドリームタウン前川東”住宅祭参加作品
マイシップ・巣舞(すまい)!
「前川〔マイ〕・船〔シップ〕」=「我が家〔マイ〕・らしさ〔シップ〕」
船に乗って山を上る:私の好きな曲の一つ:クライム エブリ マウンテン 〔サウンドオブミュージックより〕

すまいづくりは、すま居方(イカタ)の追求から始まる。その初めに形から形を求めるのではなく、想いを形にすることが重要なキーポイントである。
想いは目に見えないもの。その目に見えないものを目に見える形にするのである。
弊社では、“すまいづくりを巣舞づくり!”と呼ぶのは「巣は形・舞は想い」舞が巣をつくるからである。
まずその想いを確りと書き留めることから始まる。ここで大切なのは、借り物でない実際の自分の言葉で語ることが大切・(より重大)である。飾りのない生の言葉である。勿論、きれいな文章用語を持って考える必要はない。起承転結!等とんでもない。何の脈絡もない思いつきの羅列で結構である。言いたい放題・想いたい放題・書きたい放題である。だから弊社ではこの様なつくり方を放題紙の巣舞づくりということにしている。
それらの放題紙を元に様々な角度から検討してコンセプトをつくり上げる。そして、コンセプトを元に図面化するのである。勿論、図面からコンセプトを再検討するフィードバックも忘れてはならないことである。
住宅祭出品のようにまだ見ぬクラアントの為の建築は、今後そこに住まうご家族の個別的のコンセプトより、普遍的なコンセプトを元に物語をつくることになる場合がある。大げさに言えば、建設地の土地の歴史であったり、産業であったり、文化であったり、社会の関わり方について考えるのである。又、巣舞い方は設計者の主張がかなり入ることになる。
この度の住宅祭は長岡市前川東である。前川は私のお袋の出身地。良きにつけ、悪しきにつけ小さい時から私の個性を作り上げる上で切り離すことの出来ない関わリ土地でもある。
前川町を一口で言えば?「とてもまとまりのある、共存共栄の町である。」子供心にもそんな感想を強く持っていたような気がする。大人になった今から見ると又別の見方をするのであろうが?
名は体を表す。正に前川は前の川である。この地から、西方浄土を向けば、(日没に向けば)前に信濃川がゆうゆうと流れている。信濃川のから朝陽を拝む方向を見れば、反対に信濃川からは前の土地である。「前」と「川」をどんな接続詞でつないだ時に、その土地の地名を見出すことが出来るのだろうか?
その昔、信濃川右岸と左岸をつなぐ交通手段が船であったのは特筆することでもない。後に橋が架かり車や汽車が人やモノを運んだ。その風景を長い間見つめていた東山。今、その記憶(情報)を求めて「前川(マイ)・船(シップ)」は東山に向う!「我が家(マイ)・らしさ(シップ)・巣舞」を探しに!
巣舞いは、そこにすまうご家族の夢を運ぶ船でもある。時〔時間〕という川の流れに身を任すシップである。
プランニング・立面共に船をモチーフにデザインしている。フィギアヘッドをステンレスポールで置き換える。1Fは駐車場・2Fは子供室:ロフト付きのデッキ構造
ここで一般PR用コンセプトを一部紹介しておくことにする。
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「マイシップ・巣舞」は物語・コンセプトを持った巣舞づくりである。
船形をした二階屋根面は全て表しデザイン。1.5尺おき2寸X8寸の上り梁〔垂木〕はストラクチュラルデザインそのもの。
コンセプトは::::「マイシップ・巣舞」は未来に夢を運ぶ船前川の土地の記憶〔ノスタルジア〕と我が家の個性と言う2つのコンセプトを乗せた未来に夢を運ぶ船をイメージして創られた住まいである。
「前川〔マイ〕・船〔シップ〕」=「我が家〔マイ〕・らしさ〔シップ〕」
販売価格は土地建物で3788万円(消費税込み)
土地内訳:土地面積:75坪・土地価格:1033万円
建築内訳:建築工事面積:53坪・建物金額:2755万円〔消費税込み〕
造園・植栽も含まれているから、とてもリーズナブルである。
巣舞いのメッセージ500回記念事業の一つであるから、とてもお得の価格設定でもある。
6大特徴
① 眺望を楽しむプラン:南東に大きな公園を持ち、公園越しに東山が見える。絶景敷地である!
② デザインモチーフは船:前川の土地の持つ記憶探しへ!船は山に向う!
③ 自然を取り込む三つの庭:前面・サイド3箇所に配置された庭との内外融合造園計画!
④ 木の構造デザイン:大屋根はモクード空間〔木構造デザイン〕を持ちダイナミック!
⑤ 2台ビルトイン車庫:リモコン開閉で風雪にも安心して乗り降りできる!
⑥ トップランナー基準適合住宅:フラット35が使えます!
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7月17日〔土〕オープン初日は梅雨明け宣言と重なりとても幸先の良い住宅フェアーになった。ゲリラ豪雨とは打って変わって晴天である。10:00からの開演を待ったかのように多くの方々がやってきた。それにしても気温は33度とか?とても暑い。それでも会場は熱気で溢れ何度と無く玄関の靴置き場が満杯になる。
来観者の感想も面白いので聞こえた声を拾ってみると:「噂の様にとても感動した。ステキ!」と歓声。「玄関に入った途端に感動した。」「とても面白い家である。」「子供達が楽しんで帰りたくない家。」(実際に飛び回っている子がいる程である。)「回れる動線は機能的。」「不思議な家。」「迷子になりそうな家。」「収納がとても良く考えられている家。」「洋風のデザインに和風が香るような家。」「参加15社の中で一番住みたい家。」「いいけれど高そう」〔そこで、リーズナブルな話を続けなければ成らなくなった。〕来館者の一部の声である。
* 巣舞づくりは人生の一大事業:
そしてその「すま居方」がそのご家族のあり方のソフトもハードも活かしもし、制限もするのであるから、余計に慎重に成らざるを得ない。
想いが形を作り、その形が生活者を制限する!
* サウンドオブミュージックの中で歌われる「クライム エブリ マウンテン=山に登れ」は私の大好きな歌のひとつである。
マイシップ・巣舞は正にリビングからつながるデッキ・芝海・前面の公園を大海原に喩えて東山に向って進む船である。記憶の山に向って我が家は前進・山に登るのである。
我が家の夢と希望を載せて、豊かな恵みの山に向って!

   東側正面は船の舳先:フィギュア・ヘッド(船首像)の代わりにSSパイプを!    模型から全体をチェック!
         プランニングも船の形をデザインモチーフに!   前面から見上げる舳先!    東山に向って船はクライムmt!

  前庭が自然勾配を取りながらリビングまで入り込み一体感をつくり出している!

            ”マイシップ・巣舞”会場は2,5間もある土間玄関が所狭しと入場者の靴で一杯に成った!

   玄関から二階を見上げる!       二階バルコニーから階段室!子供室ロフトから階段ホールを見る!
   二階ベランダから階段室!  玄関から二階を見上げる!            三角形スペースここはどこでしょう?

   リビングから東側にデッキ・前庭・公園・東山を望む!南側は造作家具!  リビングは障子戸で和の空間を楽しめる

   子供室ロフトから小屋裏を望む!    上り梁は2寸X8寸を垂木間隔でダイナミックに架構されている!

   屋根は船底のようにデザインしている!土板はムクの県産杉が使われている!子供室のロフト部分から船の舳先を!