高田清太郎ブログ

小さな巨人!APM2011年度の開館記念鼎談 :UGサトウ・リトウリンダ・秋山孝館長



エッセイ

20110416~0630:秋山孝ポスター美術館長岡で春の企画展が始まった。
第6回企画展のテーマは「Voices in Freedom 展」メキシコ革命100年・独立200年記念in長岡/秋山孝コレクション研究2!にご紹介されている。「メキシコは植民地時代を経て18世紀になると、アメリカの独立運動に影響され、1810年9月16日に独立戦争が勃発し、その火ぶたを切りました。1910年に始まった、ラテンアメリカで最初の社会革命であるメキシコ革命は、その後のメキシコの政治体制を決定づけました。2010年はメキシコ革命100年・独立200年にあたり、これを記念してメキシコ国際ポスタービエンナーレ委員会が「Voice in Freedom」展を企画し、メキシコ国内30都市で開催されましたほか、多摩美術大学図書館ギャラリーをはじめ世界各地で同時開催されました。」と案内がある。
秋山孝ポスター美術館長岡の第6回企画展は、秋山コレクション研究2として、この「Voice in Freedom」展 in 長岡を行います。世界中の著名なグラフィックデザイナーによる、メキシコ革命100年と独立200年を記念ポスター作品を展示した、この「Voice in Freedom」展を是非とjもご覧ください。
APMにて展示された作品は日本人が3人(UGサトウ・リトウリンダ・秋山孝各氏)以外は外国人の作品である。2010年に秋山孝氏により多摩美術大学で開催された作品の中から選りすぐったものを60数点をAPMで展示しているものである。
昨年の春の展覧会は中国展であった。それに引き続き今年も、とても希少価値のある展覧会が長岡の地で観れることは長岡人にとってもとても有難いことである。
是非ともこれを機会に今年もAPMに足を運んでいただきたい。
記念として第10回APM大学校が同日開催された。作品参加されているイラストレーターであられるUGサトウさんとリトウリンダさんをお迎えしての秋山孝先生との鼎談であった。
UGサトウ氏は東京から、リトウリンダ氏は神戸からおいでになられた。途中地震のために新幹線が異常時停車で不通になった。15:00からの美術館大学には間に合わないのではないか?と危惧されたが丁度開催までには間に合った。めでたし!めでたし!
第10回APM大学校はどうして本日の様なメキシコ展になったか?その経緯からお三方の話が始まった。(内容につていは秋山隆ポスター美術館長岡のホームページを覗いていただけると幸いである)
会の終わりには“お三方にとってはポスターを描くとは?”という質問が出た。
ポスター制作を40年やってきたUGサトウさんは情報をそぎ落としてそぎ落として究極なコンセプトを一枚のしかも表側だけに描きこむ。そこにユーモアを入れ込む。快感である。と!厳しい仕事の中にも醸し出される穏やかなスマイル!とても感動であった。
秋山先生は常に頂いた仕事に怒りを覚える。なんでこんな仕事しなければならないのか?怒りが挑戦に変わり、作品になっていく!
様々なスタイルで制作しているのだなーと思った。第10回大学校には60名近くの方が参加され小さな美術館は大盛況になった。
その後、美術館内で懇親会が開催された:法政大学ギタークラブOBが7名+畠山先生による共演であった。アルゼンチンタンゴの“ラ・クンパルシータ”はとても名演であった。
懇親会も豊口協委員長からのあいさつと牧野の殿様から乾杯で始まりまった。
造形大学からは上山良子学長も来てくださった。元気の出る会になった。感謝である。
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APM報告書:Report-2  APM2011-2010には
まず最初に秋山孝先生からのご挨拶がある。
「開館二年目のAPMは3つの企画展と5回の美術館大学、3つのイベントを行いました。この小さな美術館ではかなりの努力と実行力を持って実現したと思っています。わずか一名の職員と館長と、それにサポーターズ倶楽部の会長、副会長と少数の会員それに学生たちが協力して、ある意味では厳しく、そして楽しく喜びに満ちた活動の一年でした。徐々にこの美術館の魅力が理解されてきたように思われます」と!
小さな巨人:反対意味をコラボさせてより深みに漕ぎ出させる手法は分かりやすく心地よい。
ナイナイづくめで出発したAPMであるが、大きくない展示室(20坪)一名の職員:森山さん、指導員の神林さん。休館日でも来館者を見ればすぐに開けてくださる田上商店店主:昔の懐かしい田舎のバスは手を挙げればストップして乗せてくれる。まるでオールウェーズ3丁目の夕日の様な空気である。そして運転手は進行方向を間違わないようにハラハラしながら羅針盤を切ってくださる河田さんがいる。
ここは摂田屋醸造業の町の入口!
小さな巨人:APM自身が小さな巨人:何よりも秋山孝という天才がいる。運営委員長には私の尊敬する豊口協長岡造形大学理事長がおいでである。牧野の殿様も昔の民を忘れないで乾杯の音頭を取ってくださった。
ナイナイずくめで出発であったが、そこには人がいる。知恵がある。熱い情熱がある。
そして何よりも本家が北越銀行である。美術館の前身は大正14年に建築された銀行であった。お金は沢山ある?ただし他人の金であるが?それでも繰り返すがお金に変わりはない?(そう?)所有者が違うだけ。それって大きな違い?広川宮内支店長もスタッフも来てくださっている。
今年4月から秋山孝多摩美術大学教授の下で活躍されていた御法川先生が長岡造形大学の准教授になってこられた。これは大きなパイプ役としてとても期待しているところである。
小さな巨人:サポーターズ会員がいる。終身会員もいる。法人会員もできた。半ば強制である。しかし、参加者は皆喜んでいる。(もちろん本心を聞いてみたい!怖くて聞けない!聞かないほうがいい?)
一年間一年間を振り返ってみると沢山の人が集まってくる。上組小学校の児童・先生とも語る事が出来た。解説付型鑑賞から対話型の美術鑑賞の楽しさを金沢先生がおしてくれた。
日経新聞の2月に「子供が見たアート十選」:東京国立近代美術館主任研究員の一條彰子さんが書いていた!「解説なしで見る子供たちの目はとても感動的である。様々意見が出てくる。またその様に子供たちを指導する先生がおられる。」と、
論語に「近者悦・遠者来」とある:国が栄えるには、まず、そこに住んでいる民が喜んでいなければならない。それを伝え聞いた外の人たちが集まってくる。
しかし、APMはまだまだ逆の現象が大きそうである。「遠者悦・近者来」遠くから人々がやってくるので、近所の人々がやってくる!
小さな巨人:そこから始めたらいい!発信基地になれればいい!

APMの最初の終身会員になってくださった中沢先生からの提案は嬉しい。
・・・・・これが力?でなかったら力って何?
こんにちは、明星学園の中澤 修です。16日今年の開館、おめでとうございます。今回の東日本大震災に秋山ポスター美術館として、支援をするというのはどうでしょうか?たとえば、秋山先生に今回の震災についてのポスターを描いていただいて、それをコピーし販売し、経費を差し引いた分を、支援金とするというのはどうでしょうか。そして、そのポスターを各自が、それぞれの家の玄関に貼り、『我々は支援しているんだ』ということをアピールするというのはどうでしょうか。宮内地区には南相馬市の人たちも避難していますし、転校した生徒もいます。宮内地区の人たちが秋山先生のポスターで一つになり、避難している方にも力を与えるというのはどうでしょうか。秋山先生のポスターで宮内地区を埋め尽くしませんか。そして、その支援金を被災した美術館、博物館等に寄付をし再建の一部として手助けをするというのはいかがでしょうか。また、小さいポスターを作ってもらい、子供たちが貯金箱に貯めた1円玉でもポスターを1枚買えるようにして、大人だけではなく、子供たちにも参加をしてもらうというのはどうでしょうか。(ポスターを玄関に貼ると破けたりして秋山先生には不快な思いをされるかもしれませんが、先生には我慢してもらいましょう。)
長岡市摂田屋 O・N
運営委員会では、まずポスターのもつ魅力・力を知ってもらうためにも、秋山孝ポスター美術館長岡でやっているメキシコ展を鑑賞しに来てもらおう。
ポスターを通して被災し避難してきた方々から元気を出してもらう。その為にも避難場にポスターを貼ろう!をまずやろうということになった。まさに市民力!
繰り返します。
本日はUGサトウ様・リトウリンダ様からおいでくださりありがとうございます。
とても感動の美術館大学校となりました。
そして一度は地震で中止になろうとしていたメキシコ音楽を法政大学ギタークラブOB会(同好会)+畠山先生のコラボで楽しめたことには感謝である。
石の上にも三年!三年目の開館ができること感謝である。APMを応援してくださる皆様の益々のご平安とご健勝を祈念します。
今後とも益々のご支援をお願い申し上げ開館記念ご挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。

  

会に先立って開催された運営委員会

第10回APM大学校の(左から)秋山・UGサトウ・リトウリンダ各氏

  
熱心に聴講する参加者たち

殿様の牧野さまから乾杯の音頭!

  

畠山先生のソロ演奏

法政大学ギタークラブOBによる演奏会の終わりは記念撮影で。

  

とても魅力的UGサトウ氏とリトウリンダ氏を囲んでパチリ!

上山長岡造形大学学長と平山教授(中央二人)
 

御法川准教授に末房志乃教授から花束贈呈で就任祝い