高田清太郎ブログ

三笑主義(さんしょうしゅぎ)



建築/巣舞.間知.趣舞

弊社は三笑主義を目指している会社である。三笑=サンショウと読む。
三笑主義と言う言葉は、弊社と愉快な仲間たち以外には馴染がないと思うので説明させて頂くと。
建築・巣舞(すまい)づくりをするときには第一次当事者としては①建築主様と②職人衆と③弊社スタッフの3者がいるということが前提である。
この三者が喜び・楽しみ・感動を共有することが出来たときに初めて建築行為・巣舞づくりが成功したということになる。「お客様は神様です!」というフレーズは昔から多用されている。一面真実を言い当てているが全部ではない。
確かに、建築主様からは三者の中で一番に喜びと感動を大きくしてもらいたいのであるが、建築主様だけが喜べば良いというものでは決してない。(はずである。)
何故か?依頼者と設計者と製作者の三者が一緒になって知恵を出し、汗を出すところに初めて創造の女神がほほ笑むからである。
反対にすべてがかみ合わなく三者が涙を出すことを「三涙関係」という。決してこうであってはならないことである。あるいは三者の内の一人だけが笑って二人が泣いているとするこれは「一笑二涙」・・準じて「二笑一涙」では作る側も住む側も決していい関係とは言えない。
建築行為のスタートは依頼者の存在があって初めて可能である。建築主様のNEEDSを確りと把握して、その思いを形化するのであるから弊社スタッフも依頼者の要望に応えられるように確りと知識もアイディアも即発動できるようにしておかなくてはならない。
目に見えない思いを形にしていく創造の喜びは建築を職業としているものたちの冥利でもある。すぐにでも出てこない知恵とアイディアが、ある時をきっかけにカチッとキーが開くのである。この時の快感を表すのには、多くの時間と言葉が必要であるのでここでは省略する。
そしてそのアィデアを具体的に職人の手を借りて作り上げていくのである。作り上げていく職人も感動の共有をすることで、建築依頼者様に品質をお届けすることが出来る。
つまり、三者が感動を共感することが出来るステージが一番大切でもある。
完成した巣舞をお引き渡した後に届くアンケートはとても刺激的である。学校であれば通信簿でもあるからだ。通信簿は成果評である。やってきたことに対する評価である。
設計コンペに参加して結果を一時も早く知りたいと思うのは人情である。更に結果だけでなく、評価を頂けると次への肥やしになり励みになること間違いない。
先日届いたアンケートは今年の春から長岡市陽光台にお住まいになられた吉田米四郎様ご夫妻からであった。私にとってとても嬉しく・感動した通信簿だったので、吉田さまからご許可を頂いてそのままブログに載せさせて頂くことにした。
ご許可を頂く電話をした時にも、「住めば住むほどいい家だ。私より女房の方が毎日新しい発見をして報告をくれるから、余計にうれしい!」とのことであった。
「打ち合わせ中に言われたことが、住んでみて初めて確認できることが沢山あるから感謝しています!」
なんと!What!・・How!・・・である。
又、春の陽光台は環境としても抜群である!とのこと。吉田さまは定年退職されて三条から長岡市に引っ越してこられたご家族でもある。吉田さんと私の共通の知人である本間さんを通しての出会いでもあった。

   長岡市陽光台に竣工した吉田様邸  たっぷりと入り込む太陽光でリビングもダイニングもさわやかである!


*吉田様お手紙ありがとうございました。これを励みに又、進みたいと思います。

  
  *パウロ・クレー先生もびっくりする「田んぼの水面に写る春の景色との協演」!