高田清太郎ブログ

2014年の今年の漢字は「税」



エッセイ

すまいは巣舞
巣は形・舞は想い
想いを形に
巣舞るフォー・ユー
高田建築事務所

*    ひとつの時代を一言集約することが出来るものだろうか?
・ また、して良いものだろうか?私達の周りには今年も沢山の様々な言葉で満ち満ちている。
・ そう言いながらも2014年の流行語大賞が気になる。そして、聞き覚えのある数々の流行語がノミネートされた。結果が楽しみである。
・ 言葉が将来にその時代を作りこむからである。日本エレキテル連合のギャグの「だめよ!だめだめ!」も上位でノミネートされたようである。子供たちの間でも流行と聞いた。

*    それに先駆けて2014年の世相を反映した今年の漢字が発表された。書かれた文字は「税」であった。
・ 「今年の漢字」が12月12日、清水寺で同寺の森清範貫主の揮毫(きごう)により発表された。

*国家と税の歴史は古い:その国の持つ独特の税が設定され、その国の成り立ちをなんとなく感じ取ることが出来るから面白い。
・    ローマ帝国の時代には人頭税が課せられたことがある。並んで神殿税が課されたという。
・    日本でも土地の間口に応じて間口幅で税金を課したことも史実にある。

・    税には直接税と間接税がある。間接税の最たるものが昨今話題の消費税である。
・    今年12月には来年10月から消費税が8%から10%にアップするかしないか?決定をされる年でもあった。
・ しかし、実際には景気指標が予定したようには伸びずマイナス(7-9で1.9%DN!この数字を誰も予想できなかったの)であった。
・ 結果として8%の消費増税後の景気が中々.戻らないのも原因の一つで10%へのアップは見送られた。安部総理を含めた国民の総意であった。(しかし、一方で財政健全化への道は一時中断される格好になったが、世界からも求められている日本の財政の健全化のためにも消費増税は待ったなしである。一年半後には絶対に上げると断言しての決断であった。
・ 衆議院の総選挙はそのタイミングを見過ごさなかった。
・    その反動か?円安に大きく振れ、株高の空気を作りだした。
・    現政権はアベノミクスの中間審判を受けるべく衆議院の解散を断行した。そして昨日は総選挙と言う洗礼を受けることでそのジャッジがなされた。
・    かねてから言われている様に小選挙制度自体にも問題があるのは否めないが与党が2/3議席を獲得した。特に自民一強が20141214時点での日本国民のジャッジである。
・    一国家も一家族も「入と出」のバランスがとても重大である。一般的には「入るを図り、出を制する」ことでしか生計を成り立たすことが出来ない。
・    家計の収入は所得と言う形で所得税を払った後に残ったものと言うことになる。
・    国家の収入の大半は「税金」である。
・    この税金にアイディアを掛け合わせて経済の活性化を図ろうというのであるから為政者にとっても難儀なことでもある。
・    シンプルなほど分かり易く面倒はないのだが税の平等と言う観点からはそう簡単でもなさそうでもある。
・    特に国際社会との比較が見直しの大きな原因である。他国と比べて日本の法人税率が高く消費税が安い。その是正をしたい。課税を引き上げる一方で法人税率を下げたい政府。
・    世界基準ルールとそろえたいところである。35%は確かに世界一に近い。
・    数年かけて20%台にしたいとのこと。
・    国際競争力に日本が勝てないからと弁明あり。確かに一理あるかもしれない。
・    来年1月1日から相続税の基礎控除額が60%と下がる。今まで払わなかった人でも掛かるようになることが明白になった。
・    このように様々な税金が国民生活にとても密接である。
・    このブログで税金の集め方様々を書くのが私の役目ではないが、様々な税金の掛け方で増税にもなり、減税にもなるから国民一人ひとりの関心は高い。そしてこの問題からは誰も避けても通れない。
・    企業の赤字が数年続いたら市場から退場を迫られる。家庭もそうだ。赤字家計簿では借金が増えて利息支払いに汗を流すことになる。
・    国家の赤字も永久に続いて成り立つはずがないが現在の段階で限りなく赤である。
・    繰り返しになるが自由主義社会:資本主義的社会においては企業は利益を生まなければ存続発展できない仕組みである。

*    国民の3大義務と3大権利
・    国民の3大義務
①    勤労 ②納税 ③子供に教育を受けさせること
・    国民の3大権利
①    生存権 ②教育を受ける権利 ③参政権
・    納税は三大義務の一つである。

*京都の町家について、インターネットには、下記の記述があった。
・    「間口税(まぐちぜい)」 歴史
京都地方には江戸時代に「間口税」というがあった。
家の間口3間(約5.4m)ごとに税金をかけるというもので、
いきおい間口を小さくして税金を少なくしようとするのは、
いつの時代も変わらぬ庶民の知恵。
京都の町屋が「うなぎの寝床」
《間口3間(約5・4メートル)、奥行き11間(約20・0メートル)》
のような細長い造りになったのは間口税っていう税金のせい。
・    窓税:中世のオランダでは、窓の数を基準とする「窓税」があり、
これが発展?して間口税へと。
やはり、オランダの家も、間口が狭く、奥行きが長い造りになっていった。
外から見ただけでは家の構造がわからず、
奥のほうに秘密の隠れ部屋を造ることができる構造に。
・    江戸時代に間口3間(1間=1.8m)ごとに間口税と言われる家屋税が課せられていたからです。
例えば間口が3間を僅か1間だけ超えた4間だとしても2軒分の家屋税が取られるため、町屋の95%が間口3間以下だったのが一番の理由です。
奥行きには制限がなかったため、間口を3間に留めその分を奥に伸ばす事が一般的だったのであのような細長い住居ばかりになったのです。
(YAHOO知恵袋より、抜粋)

*    税金は結果的には国民の健康と安全のために用いられることが目標でもある。
・    しかし無駄遣いにも沢山されていると聞くとやはり節税したくなるのが人情というものである。

*    申告制の仕組みは知識がないと損をするということである。
・    敢えて、あなたの計算式は間違っていますよとは言ってくれない経験をしたことがある。

*    今から30年以上も前であるが経営コンサルタントのT先生から指導を受けたことをおも出だす。
・    当社の資料を見られて、建築デザインは大層面白そうだ。この路線を進めたら面白い。
・    但し二つのことを守るように。
①    税金を払いなさい。税金を払えない会社は社会から退場を余儀無くされる。
②    公私混同するな!会社の財布と自分の財布を確りと分けること。
・    今でも鮮やかな教訓として自分の宝にしている。

*    今年の漢字「税」!を思い出しながら今年一年がすぎてしまった。
・    新しい年も、健全経営を目指すべく「税」のことをしっかりと考えていこう!と決意新たである。