高田清太郎ブログ

戦後70年の今年のお盆は様々に考える年でもある。



エッセイ

すまいは巣舞
巣は形・舞は想い
想いを形に
巣舞るフォー・ユー
高田建築事務所

*    猛暑・熱暑である。
・    今年の夏も連日猛暑:外に出る気がしない。特に建築現場はじめ外仕事の方々には感謝である。皆様の汗が夢ある巣舞づくりを実現してくれるからである。現場事故が起こらないこと祈念。
・    暑い夏:70年前の8月6日に広島原爆投下・8月9日に長崎原爆投下(新潟県が二番目の投下目標であったと聞いた。事前に長岡には模擬爆弾投下された。当日は天候が悪く長崎決行となったとも聞いた)
・    当時の原爆で10万人レベルの死者が夫々出ているとデータは伝える。
・    原爆投下の是非については、これ以上の犠牲者を出さない為のアメリカの決断としてアメリカ国内では受容されて来たが、結果は大量虐殺兵器に変わりはなかった。
・    新潟日報の20150808には長崎原爆投下機(ボックスカー)の機長:故チャールズ・スウィニー機長の心中が記事になっていた。
・    機長は長崎投下3日前の広島原爆投下のときには観測機(B29:グレート・アーティスト)の機長も勤めていたという。
・    原爆投下が正当でなければ、あまりにも巨大な悪になるので責任を受け入れにくかったのかもしれない(南山大:マイケル・シーゲル教授)
・    スウィニー機長のその後の対応(ローマ法王ヨハネ23世に個人的謁見・長崎のカトリック系孤児院に寄付をし続ける・などなど)を通して機長の心境を垣間見ている記事でもあった。
・    どんなに正当化しようとしても長崎投下パイロットの良心は懺悔であるという記事を読んでちょっと救われた。
・    ナチスドイツのホロコーストで600万人虐殺だけでなく広島・長崎原爆は結果として大虐殺であることには変わりない。今後戦争を起こさないためにも永遠に伝言と検証が求められる。
・    二つの原爆投下の中間でソ連が参戦:8月8日:終戦間際で北方領土侵略であった。
・    戦争結果は現在まで引きずっている。
・    開戦布告が遅れた日本。侍は後ろから切らない?真珠湾攻撃が日本人的でない批評は大きい。
・    侵略戦争の起こる理由は?何時行われるか?
・    誰でも被害者であり同時に加害者になりうる私達。
・    しかし、心の傷度には大きな差がある。加害者は忘れることが出来ても被害者には忘れることが出来ないことが多いということである。
・    沢山の資料と沢山の映像が用意されている。
・  連休最終日には映画館に足を伸ばした、半藤一利原作「日本のいちばん長い日」を観てお盆に考える機会が与えられた。

*    国益々々と国益だけが優先されると国と国の戦争の可能性が高まる。戦争が起こると人類益が損なわれる。
・    各国の首脳から国益と同時に、それ以上に人類益を求める声が響き渡ることを祈念する一人である。

*    「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」
・    この言葉は、初代ドイツ帝国宰相オットー・フォン・ビスマルクの言葉。
・    再び戦争を起こさないためにも70年を迎えたこのお盆休みに一人ひとり確りと考えたいものである。