社長ブログ

「変わらないこと、変わること、ちょっとずつ変わること」



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ブログをご覧いただきありがとうございます。

寒い日が続き、長岡では激しいあられが降るなど、冬の足音を感じる季節になってきました。いよいよ消雪パイプ登場になる頃かとも思います。

 

私たちの冬の生活に欠かせない消雪パイプ。地中の安定した温度(12度~14度)の水を汲み上げ、道路の雪を消してくれるわけですが、雪といかに付き合うか先人たちの知恵の結晶とも言える仕組みです。

地域によって水質にも個性があり、用途も様々です。長岡の中心地は鉄分が多く含まれるため道路はセピア色になり、県外から来る方はレトロな印象を持つ方もいるそうです。魚沼などは鉄分が少なく屋根に井戸水を上げて屋根雪を消すことにも利用しています。

 

地中の安定した水温。普段は冬に注目されますが、夏は逆に外気が暑くなるため、地下水が冷たく感じることができます。地下水による地盤沈下対策として、地下水利用にも市のルールがあり際限なく使うことはできませんが、面白い性質だと思います。

地下水自身の温度は変わらないのに、周りの環境が変わることで役割が変わります。冬は温水、夏は冷水という具合です。

自身は何一つ変わっていないのに、時代が変わることで違う評価をされるようにも感じます。

 

周りに目を向けると似たような現象もいくつかあると思います。ファッションの流行も時代の流れでもう一度戻ってくるとも聞きます。先日テレビを見ていたら私が高校の頃に女子高生ではやっていたルーズソックスが再び注目されているそうです。ルーズソックスは変わらないのに、時代が変わったことで人気が出たパターンです。

 

一方いつの時代も常に支持をされる絶対的な価値観もあります。世界遺産はそれを目にする感動と、重ねる時間によってますます価値が高まる「変わらないもの」の代表とも言えるかもしれません。

 

変わるもの、変わらないものは対極な二つですが、実際はちょっとずつ変わっていくものが多いのではないでしょうか。

何百年と続く老舗のお菓子も、時代の味覚に合わせて実は少しずつバージョンアップしているそうです。

先ほどのルーズソックスも実は昔のままではなく、今は好まれる長さが昔と違うそうで、時代に合わせてちょっとずつ変わったとも言えます。

 

私たちは千人鮮色(巣舞)というテーマを持ちながら感動創造の住まいづくりは変わりませんが、時代によってお客様のご要望や嗜好も変わるので徐々に提案テイストも変わっています。それは突然ではなく徐々にです。

 

時として急ぐこともありますが、この徐々に変わっていくものをこれからも焦らず、丁寧に向き合っていきたいと思います。