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「伝統建築に触れて」

2019.05.15

 

5月に入り令和の新しい時代がスタートしました。

いろいろな場面で令和元年という文字を見ます。

一年という数字ではなく「元年」を使うことで、古いものがリセットされ、

新しい時代に向かうすがすがしい新鮮さを覚えます。

 

 

もうひとつ話題となったのが大型連休でした。

弊社も10連休とさせていただきましたがスタッフも思い思いに過ごし、リフレッシュしたもようです。

 

私は連休後半にお隣の県、富山に行ってきました。

今まで何度か行ったことはありましたが今回ほど立山連峰に感動したことはありませんでした。

山のふもとは水蒸気が多いせいかぼやけて空と同じ色に。

そこに稜線に残った白い雪のラインが浮かび上がってくる情景に感動しました。

空をキャンパスにして、白い絵の具で連邦の雄大さを描いたようにも見えます。

 

富山ではいくつか建物を見学しました。

どれも新しい発見とエキサイティングに満ちていましたが、

その中で特に心に残ったのが高岡市に建つ瑞龍寺です。

加賀二代藩主前田利長の菩提をとむらうため三代藩主利常によって建立されたお寺です。

 

 

総門、山門、仏殿が一直線につながり、各々がほぼ等間隔に建っているので、

総門の前に立つときれいなフレームで切り取られるように仏殿まで見えます。

この伽藍には国宝、重要文化財に指定されている建造物が多くありますが、

私が一番こころ惹かれたのが回廊です。

柱間に腰板と桟のグリッド、その上には障子と雨戸、そして上部の白壁。

その組み合わせがひとつのパターンとなり連続していくリズムの美しさ。

障子は半分開放し縦長の開口と障子が木造の持つ軽やかさを助長しています。

真壁工法は伝統的で、どこか昔ながらのイメージを持っていましたが、

素朴な素材だけがグリッドの中にパッチワークのようにはまって見える抽象性がとてもモダンに感じます。

 

実際に現場に足を運んで体感すること。

爽やかな天気の中、心地よい風を感じながら五感で感じること。

写真では伝わらない建築の魅力がその場所の空気の中に漂っているのだと改めて感じます。

 

私たちも完成見学会で実際のお住まいを体感していただくイベントを大切にしております。

そこに立つことで伝わる空間の魅力を引き続き発信していきたい、そのような気持ちにさせられる旅となりました。

 

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