日本基督教団長岡教会は百十二年前に建てられた歴史あるものです。建物はかなりの風化が進んでおり、建て替えか、改装か、と長い間話し合いがもたれてきました。
先人から受け継いできた信仰や精神、会堂などを後の時代にバトンタッチしたいという思いが関係者にはありました。
特に高齢の方々が新しい会堂で礼拝を守るとき、まるで自分がお客さんになってしまったような、自分の居場所を喪失した感覚にとらわれてしまうことは避けなければならない。ただし、「修復」ではなく、「機能としての会堂」として生まれ変わることも必要と考えました。新築でも修復でもない第三の方法として「リフォーム」が選び取られました。リフォームは形の上で何を残し、何を変えるかはもちろん重要ですが、精神的・時代背景を考慮して変えることの大切さ、変えないことの大切さを見極めることも重要なポイントです。
十月に着工し、きょう十二月二十四日が引き渡し、新しい教会でクリスマス礼拝が行われます。「日ごとに新たになる会堂を見ながらこの選択は間違っていなかったことを実感しました」とは牧師さんの談です。
平成14年発行「巣舞・居場所さがしの旅」より