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私たちは、すでにそこにあるものを生かすことを計画の 基本のひとつにしました。あらゆるまちづくりと同じ
ように、長い時間をかけて作られてきた「場所」の力と個性を生かすことであり、それが、気持ちよい生活
環境をつくることにもなると考えられるからです。
この小さなまちの道路は3つの場所で曲がっていますが、起点と終点の位置もこれらの曲がりの場所も、
それぞれに こうした理由にもとづいています。
両端: 集落内を縦断する西側の町道、東側の県道と、このまちの接点は、ちいさな町の目印になるような
ものにしたいと私たちは考えました。西側には、現在の住宅への入口があって、アジサイの花や大きな樹木
で心地よく縁取られているので、それを道路のはじまりとして生かし、県道と接す る東側には大きく育った
柿の木が3本並んでいるうちの2本を残してその間を道が通り抜けるゲートにしようと考えました。
公園と車回し: 道路の3つの曲がり角にはふたつの広場とひとつの車回しがあります。形のよい松と
サクラのあるところを公園としましたが、この公園によって、南側の町道 に接する区画も、この小さなまちの
仲間としてひとつに結ばれます。樹齢2-300年と言われている古い高野槙のある植込も緑地にして残します。
北の端の住戸の車の方向転換のためにはロータリーを計画しています。
ただの車返しより車の取り回しが楽なうえ に、ここは一種の広場のような空間となるでしょう。
遊歩道: 車のための道路とはべつに、歩行者用の緑道があります。これらは、それぞれのいえの日々の
生活をたがいに結び、かつほどよい距離を保ちます。緑道は北の端で煉瓦塀を抜けて、早通小学校へ通う
子供たちの通学路となるでしょう。
敷地の南西の角は、もっとも樹木の濃いところで、集落内の景観にも大きな影響を及ぼすところですが、
ここの区画には既存の住宅を縮小移動させ、私有のまま現状の保存をはかります。
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